一口に通販化粧品といっても、その販売スタイルは様々だ。専門チャンネル化が進んだテレビやラジオの活用、新聞や雑誌の広告(折込チラシ)、無料/有料カタログの展開など――。
各メーカーは、商品の特徴やターゲット層に合わせて宣伝・広告媒体を選択、あるいは組み合わせてユーザー拡大化を図っている。しかし一方で現在、国内のほとんどの企業が活用しているメディアが存在する。それが今回の特集テーマに絡んでくるインターネット(以下、ネット)である。
各業界の大手・中堅企業のネット市場への本格参入が見られ始めたのは2003年前後と言われているが、それから約10年が経過し、SNSの多様化、スマートフォンの普及・定着化などソフト、ハードの双方でネット環境は大きく変貌した。
それに伴い通販化粧品も従来とは異なるマーケティングが求められ、各メーカーは試行錯誤しながら流動的に変化するネット環境に合ったWeb戦略を打ち立てている。
そこで今特集では、商品力にプラスαの付加価値をネット上で提案する通販化粧品メーカー6社のWeb戦略に迫った。(記事全文はこちら)
2000年前後からパソコンの普及にともない、インターネットの利用率も高まり、総務省統計局が発表している家計調査によると、2010年の1世帯あたり(2人以上の世帯)のインターネット普及率は9割を越えた。
約180兆円の日本の消費経済に対し、EC(イー・コマース、電子商取引)市場は、まだ全体の3%強の規模だが、前年比2ケタ増の割合で急成長を続けており、現在、ECネットショップは10万店以上存在し、2015年には12兆円市場になるとも言われている。
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