資生堂は、明治時代に日本髪から西洋風へシフトするなかでヒットした1898年(明治31年)発売の洋風髪油「香油花つばき」を、現代の女性に向けた髪と肌のための香る美容オイル「香油花椿(こうゆはなつばき)」(85mL、ノープリントプライス)へと進化させ、2012年11月21日(水)に資生堂創業140周年記念品として限定発売する。
同社初となる、髪と肌のための香る美容オイルで、水のようなさらさらとした質感で溶け込むように髪や肌になじむ。天と地の恵みを一身に受けた白い椿と花々の、心まで包み込むような豊潤な香り。パッケージは、発売当時のたたずまいを継承した優雅な丸いガラス瓶と、ヨーロッパの文化の香り漂う紙製の美粧函(パッケージ)となっている。
■発売経緯
140周年記念限定商品「香油花椿」は、資生堂のシンボルマークである「花椿」マークの原点のひとつとなった「香油花つばき」を現代に再現したもの。
資生堂は、1872年(明治5年)日本初の西洋風調剤薬局として、福原有信が東京銀座に創業した。1897年(明治30年)には、初めての化粧品「オイデルミン」を発売。当時の女性には洋風のファッションが流行しはじめており、ヘアスタイルも日本髪から西洋風へシフトしていた。
その時流を捉えてうまれたのが、髪に着目した整髪油、資生堂水油「花かつら」(のちに「香油花つばき」と改名)。当時最先端の西洋の商品に学び、新しい髪形に適したみずみずしい使用性で、上質に香る“束髪(そくはつ)”※2整髪用の油だった。
容器は、下ぶくれで台座つきの優雅なガラス瓶に、椿の花びらを思わせる形に流れるような欧文書体のレーベル(ラベル)仕様で、オイデルミン同様に「良い」を意味するギリシャ語の(EU)から名を受け、欧文名「EUTHRIXINE(オイトリキシン)」が描かれていた。
欧風の華やかさと美しさをもち、のちにその名を「香油花つばき」に改名してもなお大変な人気を博したことから、資生堂が“花椿”をシンボルマークに制定した理由のひとつとなった。
創業140周年を記念した限定品として、発売当時の格調高い優美なデザインを現代の技術を駆使して再現し、現代によみがえる。
同社の原点を忘れることなく、さらに前に進むシンボルとして、顧客との絆を深め、美意識のバトンを未来へつないでいく。
■資生堂初 髪と肌のための香る美容オイル
〇女性らしい美しさが宿る、先端パーツ美容を提案する。
髪の毛先や、指先などの乾きやすい部分まで、うるおいつや膜で包み、しなやかな感触へと導く。
〇 髪と肌への高保湿、浸透感のあるみずみずしい「水油」のような感触を実現した。
揮発性の高い油分と低い油分とを最適なバランスで配合し、髪は軽くしなやかに、肌はしっとりなめらかな感触を実
感できる。
〇 厳選された希少価値の高い天然オイルを配合している。
搾取・産地・収穫方法・搾油方法・鮮度にこだわって厳選した五島列島産の椿オイルを使用している。
(ローズヒップ油・アルガンオイル・ユズ種子油・月見草油)
〇 特に傷んだダメージヘアにもたっぷりうるおい、なめらかになじむ。
〇 天と地の恵みを一身に受けた白い椿と花々の、華やかさと可憐さが漂う、心まで包み込むような豊潤な香り。
グリーン感のあるフローラルの香調に仕上げている。
トップノート:ナチュラルなフローラルノートに、グリーンアップルなどのフレッシュな香りが合わさった、さわやかな香り。
ミドルノート:ローズなどが醸し出す華やかさの中に、フリージアなどの可憐さが漂う花々が散りばめられ、ピーチなど
の優しいフルーツノートのとろりとした甘さがある香り。
ラストノート:気品あるサンダルウッドなどとともに、高級感あふれる香りが全体をうっとりと幸せな気分に包みこむ豊
潤な香り。
絶滅危惧品種の白い椿(フランクリニア・アラタマハ)のたたずまいを、数種類の花々と果実をブーケのようにブレンドして創出している。自然界の香りをそのまま採取する技術で、花を摘むことなく、周りの空気ごと香りを採取して再現している。
〇 創業当時の創造精神と美的感性を継承するデザイン。
香水瓶を彷彿させる発売当時のたたずまいを継承したガラス容器。球のついたキャップはネジ式とし、液ぎれを良くする形状の中栓を採用し、現代的な使用性を確保している。同社の美意識とおもてなしの心を象徴した紙製の美粧函(パッケージ)入り。美粧函には、天と地からの恵みを受けて咲く椿の「生命力」をアールヌーヴォー調で表現している。
〇 防腐剤フリー・無着色。
■使い方
〇 オイル数滴を乾いた手のひらにとり、ゆっくりと広げる。
毛先・指先などの乾きやすい部分になじませる。深呼吸をしながらリラックス効果のある香りを楽しめる。
〇 入浴後などのやわらかくなった肌に使用することを推奨している。
〇 顔以外の全身(髪・からだ)に使用できる。
〇 髪に使用する場合……
適量(セミロングで1円硬貨大1コ分が目安)を取り、両手に広げた後、毛先を中心にして髪全体になじませる。
〇 指先に使用する場合……
適量を指先になじませ、指の腹を使ってくるくるとやさしくマッサージする。
※【週刊粧業】資生堂・コーセーの中期経営計画の方向性とははコチラ
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この記事は粧業日報 掲載
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