この1年、韓国化粧品(韓国コスメ)の売場が急増し、通販やバラエティストアをはじめ、ドラッグストアやコンビニエンスストアまで販路が広がった。新大久保界隈でも並行輸入品やショップオリジナルブランドも含め、韓国化粧品は欠かせない存在だ。有力メーカー11社の動向を追った。
昨年はイオンが「ザ・フェイスショップ」の販売を開始、アモーレパシフィックジャパンも「エチュードハウス」を展開して韓国化粧品の競争が激化した1年だった。リニューアルを機に韓国化粧品コーナーを広げる店も目立った。
韓国化粧品は、リーズナブルな価格設定、かわいらしいパッケージ、蛇毒などユニークな切り口、韓流スターがイメージモデルを務めるなど様々な魅力がある。毎月のように新製品を導入してユーザーを飽きさせないブランドも多い。
アイテムの代表格は素肌を美しくみせる多機能なBBクリームと種類豊富なシートマスクだが、近年はカタツムリの粘液や蜂毒、蛇毒、キャビア由来成分入りなど、斬新な切り口を持ったスキンケアも話題になった。最近では振動ファンデーションが人気だ。
BBクリームは韓国と日本では志向に違いがある。韓国は大陸性気候で空気が乾燥気味なのでテクスチャーがやや重く、日本人はオークル系を好み、透明感やツヤ感を重視する傾向にあるという。
韓国では今年から化粧品に消費期限の記載が義務づけられた。これまでは製造日を記載していため、暫定措置として2種類の記載が混在している状態だという。日本でも消費者から問い合わせがあれば対応しなければならないだろう。
BBクリームは市場に定着しつつある。韓国コスメは日本市場に大きなうねりをもたらす存在になるかもしれない。
【韓国コスメの最新動向・掲載企業一覧】
◎ミシャジャパン~コンビニでの販売がスタート、今年は直営店の出店を加速
◎イオンリテール~「ザ・フェースショップ」をGMSで展開、今後は多業態やダイエーへの出店も
◎顔ツボ化粧品~社名・商品ともに一新で韓国コスメ普及の第2幕へ
◎コスメ・デ・ボーテ~「ホリカホリカ」の取扱店増加、今期は蜂毒配合新製品に注力
◎ハンスキンジャパン~日本市場向けの製品開発に注力、今後はスキンケアカテゴリー強化
◎フードコスメ~ブランドの世界観を伝えるため販売チャネルは直営店に限定
◎ロッテドットコムジャパン~「SUM:37°」をオンラインで独占販売、今秋より「1102」「belif」導入
◎グレイスノート~COREANA社の「セニテ」を展開、緑豆抽出物など植物の効果を訴求
◎美友~主力商材「フェイスマスクパック」は200種類でバラエティ豊かに展開
◎エンプラニ~伸び盛りの韓国ブランド、QVCで売れ行き倍増中
◎ドド・ジャパン~今春リニューアルした「パルガントン」が好評、新販路も視野に今期も2ケタ成長目指す
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この記事は週刊粧業 掲載
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