限られたお金や時間の中で、レベルを落とさずにきちんと手入れをする――。美と健康については、そんな現代女性のライフスタイルが浮かび上がってくる。20~30代女性412名に行った今回のアンケート調査(調査協力:マクロミル)では、2009年と同様、生活シーン別の使用状況や注目カテゴリーなどについてたずねた。解説では、3年前との比較も行っている。(記事全文・アンケート詳細はこちら)
【休日】朝のスキンケアは約2割が「特になし」
外出しない際はメークしない傾向高まる
朝のスキンケアに使用するアイテムについては、前回調査した2009年と同様に「化粧水」(75.0%)の使用率が最も高いものの、20.0P減となった。化粧水に次いで2位を堅持した「乳液」(41.7%)も、21.1Pダウンしている。
化粧水と乳液の使用率が大きく減少した要因の一つとして、今回から新たに「特になし」(19.7%)の回答項目が加わったことも考えられるが、休日前日の夜にスキンケアを徹底し、少しでも休日の朝のスキンケアを軽減したいといった傾向が高まっているのかもしれない。
また、休日の朝に化粧水を使用する人は約7割だが、平日の朝になると約9割が使用すると回答している。平日はしっかり手入れをし、休日ぐらいはくつろいでいたいといった様子がうかがえる。
化粧水と乳液に次いで3位に躍り出た「美容液」(23.3%)は、前回より1.4P減で推移したが、使用率を大きく落とした化粧水と乳液に比べれば健闘していると言える。
この結果から、「化粧水・乳液・美容液」の3ステップが習慣化している女性は、美意識が薄れることなく、スキンケアを継続していることがわかる。
一方で、これまで「化粧水・乳液」の2ステップを行っていた人が、「特になし」へ移行したものと推測すると、「美容液」まで使用していることが美意識の高い女性かを判別する一つの指標とみてよさそうだ。
また、クリーム(16.5%)は0.4P減と、ほぼ横ばいで推移した。3ステップを行う女性よりも「化粧水・乳液・美容液・クリーム」の4ステップを習慣化している女性の方がさらに高い美意識を保ち、使用するアイテムの減少が少ないことが浮き彫りとなった。
このほか、「リップクリーム」(19.4%)は、前回調査から15.0P減と大きく数字を落とし、「日やけ止め」(14.6%)も同様に、10.7P減と大きく数字を落としている。
「休日で外出しないから」と言ってしまえばそれまでだが、外出しないなら使用する必要はないと考える女性が増加している傾向が読み取れる。
また、厳しい景況が続いていることから、スキンケアアイテムの中でもコストを削減する傾向が高まり、休日に使用するアイテムを必要最低限に絞り込んだスキンケアを行っていることも推測される。
次いで、「部分用クリーム/美容液」(2.4%)、「その他」(1.5%)、「マスク」(1.2%)となっている。
【休日の製品使用状況・質問項目】
1.外出しない場合
①朝のスキンケアに使用するアイテムは何ですか?(複数回答)
化粧水/乳液/美容液/リップクリーム/クリーム/日やけ止め/部分用クリーム/マスク/特になし/その他
②外出の予定がなくてもメークしますか? はい/いいえ
③メークをする人のみ、休日の朝のメークで使用するアイテムを教えてください。(複数回答)
アイブロー/ベース/リキッドファンデーション/フェースパウダー/リップスティック/パウダーファンデーション/チーク/アイシャドー/マスカラ/アイライナー/コンシーラー/リップグロス/フレグランス/リップライナー/コントロールカラー/その他
2.外出する場合
①休日に外出する場合、化粧ポーチに入れるアイテムは平日と変わりますか?
増える/減る/変わらない/その他
②外出する場合、平日より念入りにするメークのポイントは何ですか?
アイメーク/ファンデーション/チーク/リップメーク/ネール/特になし/その他
【調査概要】
調査協力:株式会社マクロミル
サンプル抽出方法:株式会社マクロミルが保有するネットモニタからランダムに抽出
対象エリア:全国
調査対象者:20~39歳の女性
対象者割付:女性/20~24歳、女性/25~29歳、女性30~34歳、女性35~39歳(各103サンプル)
調査実施期間:2012年6月19~2012年6月21日
【PDFダウンロード】「【消費者調査】休日(外出あり・なし)の使用実態」はこちら
この記事は週刊粧業 掲載
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