肌診断機はカウンセリングブランドの接客ツールとして活用されてきた。大手メーカーは独自の機器を開発し、電子カルテの感覚で顧客の肌状態を管理し、製品使用前後の変化を数値化することで再来店を促していった。
ニーズの多様化を踏まえ、カウンセリングブランドでは肌診断機をコミュニケーションツールとして活用する動きが加速している。スマートフォンやタブレットPCの普及に伴い、測定結果をこれらのデバイスに転送することでユーザーとのやりとりの幅を広げていったのである。
その一方で、肌診断アプリの開発も進んだ。アプリをダウンロードすることで画面上で肌診断が受けられることから、肌診断機能がホームケアの世界に進出した。肌診断が生活習慣化されるのか、興味深いところだ。
この点については「肌診断自体に興味を持ってもらえても、それを定期的に行う人がどれだけいるのだろうか。また、購入にあたってはカウンセラーのアドバイスが背中を押す形になることが多い。肌診断機能はあくまで接客の補完ツールであり、それだけで購入につながるかどうかは疑問だ」(関係者)との指摘もある。
このため、アプリも肌診断の結果を踏まえた詳細なアドバイスを提供したり、遊びの要素を盛り込むなどのバージョンアップを遂げている。肌状態は短期間で急激に変わるものではない。ユーザーが飽きずに定期的にチェックしたくなるストーリーが求められる。
化粧品業界にとって肌診断は製品使用の道標的存在だ。ユーザーの診断結果を踏まえ、その先のビジョンを提示しなくてはならない。その際、身近な存在のスマートフォンは頼もしい存在であり、小売店との協働施策も求められるだろう。(記事全文はこちら)
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この記事は週刊粧業 掲載
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