ちふれ化粧品は10月15日、埼玉県川越市の介護老人保健施設「いぶき」で入所者を対象にしたメークアップ体験会を開催した。60~80歳の女性約20人が参加し、美容スタッフとの会話に花を咲かせながら華やかに彩られていくメークを楽しんだ。
「あら、いい色」「若くなっちゃった」。車いすに腰掛けながら、明るい表情を見せる。周囲にいた他の入所者や施設職員からも拍手が湧き起こり、「似合っている」「かわいい」などと歓声が響き渡った。
同社はこの日美容スタッフ3人を派遣し、化粧の基本知識や日頃の手入れについて解説した後、実際に口紅とほほ紅によるポイントメークを行った。順番を待つ間は不安げな表情を見せていた参加者だが、わずか数分後には赤やピンク色をまとった明るい表情へと一変。87歳の女性は「この歳になって化粧をすることなんてないもの」と感激した様子で、施設職員が「きれいですよ」と投げかけると「みんなに見せたい」と声を弾ませた。
一方、今年からこうした高齢者などのメークに携わっている美容スタッフの本間まどかさんは、最初はどんな反応をされるか少し不安だったそうだが、実際にやってみると「『家に帰ってみんなに自慢するわ』と言ってくれて本当に嬉しい。メークの新しい意味を発見できている」とにこやかに語っている。
同社は2001年以降、こうした老人ホームのほか、養護学校や視覚障がい者施設などでメークの体験会を開催してきた。約5年間の活動休止期間を経て昨秋から再スタートを切り、既に10回以上実施している。また、以前は都内近郊が中心だったが、本社・工場を構える川越市をはじめ神奈川や静岡など開催エリアも拡大させている。
高齢者へのメークは介護予防や前向きな気持ちへの変化、周囲とのコミュニケーションの活発化につながるとされている。心理的に好影響を与えることから、高齢化が進む今後、その役割が改めて注目されているところだ。
会場に姿を現した執行役員の澤口賢一事業開発本部長は、「最近は特に(施設などの)受け入れ側の反応が前向きなのでありがたい。継続的にやっていきたい」と今後の活動強化に意欲を見せた。
今年9月からは、福島第一原発事故の影響で避難生活を余儀なくされている仮設住宅の住民を訪問し、メーク講習会も開催している。
この記事は粧業日報 掲載
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