花王、「メンズビオレ」が若年層への独自のアプローチで成果

C&T 2015年9月15日号 64ページ

カンタンに言うと

花王、「メンズビオレ」が若年層への独自のアプローチで成果
 花王は、男性化粧品ブランド「メンズビオレ」が、20~30代前半を主要ターゲットに据えた競合ブランドとは一線を画した独自のアプローチを試みており、好調な売れ行きを見せている。

 「メンズビオレ」の「薬用デオドラントボディウォッシュ」(本体:500円前後、つめかえ:400円前後、いずれも想定価格)は、約20年に渡ってロングセラーを打ち立てている。近年は2ケタ成長(数量、金額ベース)を続けており、直近でも売上数量で№1の市場シェアを占めている。(花王調べ)

 そんな「メンズビオレ」が、ニオイ対策を打ち出す男性用ボディソープ市場が拡大する中、今春のリニューアルを機にニオイケアを強く押し出す方向へと舵を切った。

 ただ、主要ブランドの多くが「加齢臭」など主に40代以降への訴求を強める中、「メンズビオレ」は20~30代前半の若い世代に照準を合わせて独自の領域を開拓している。

 その背景に、若い世代の購入意向と使用実態に大きなギャップが生じていることが挙げられる。

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