ドラッグストアの化粧品販売、サービス充実・品揃え強化の動きが加速

週刊粧業 2016年10月24日号 31ページ

カンタンに言うと

ドラッグストアの化粧品販売、サービス充実・品揃え強化の動きが加速
 日本チェーンドラッグストア協会が行った調査によると、2015年度のドラッグストアの全国総売上高(推計値、以下同様)は、前年比1.1%増の6兆1325億円だった。2000年初頭は、2ケタでの拡大が続いていたが、近年は伸長が鈍化している。

化粧品売上高は2.2%減
新規出店が500店舗超える

 ドラッグストアの商品別売上高に目を落としてみると、化粧品カテゴリーの売上高は2.2%減の1兆2972億円と2012年以降、4年連続で前年割れとなった。

 中・低価格帯のスキンケアは堅調だったものの、高価格帯スキンケアの売上げが低迷しているという。売上構成比でも21.2%で0.7P減と低下している。

 ドラッグストアは身近な化粧品販売店として定着しているが、路面店やテナントが密集し、価格競争が激化している。

 2014年の化粧品カテゴリーは前年比0.1%減でほぼ前年並みをキープし、徐々に減少幅を縮小していたものの、2015年は2.2%減と減少幅を広げる結果となった。

 しかしながら、今回店舗取材を行ったマツモトキヨシやアインファーマシーズをはじめ、ドラッグストア各社はプライベートブランド(以下、PB)の展開を強化しており、PBの売上げがさらに伸長してくれば、カテゴリーの伸長も期待できるだろう。

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