第1回 韓国化粧品市場の動向

 韓国の化粧品と言ったら、先ず浮かび上がるのはBBクリームである。韓国の化粧品産業の本格的な発展にこのBBクリームが莫大な影響を及ぼした事は間違いないが、今はほとんどのブランドメーカーがBBクリームを持っているし、最近は色々な機能を添加したり、男性用の製品もリリースしたり、第2のBBクリームになれるような新しいアイテム(発酵化粧品、蜂毒化粧品、幹細胞化粧品など)の開発にも励んでいるなど、韓国化粧品市場の動向を見ると、とても市場の動きが激しくなっている。

 韓国の化粧品市場規模--不況の中の成長、去年の生産実績は初5兆ウォン突破

 韓国の化粧品市場は世界的な不況の中でもどんどん成長をしてきている。韓国政府からも化粧品産業を育成するために大規模な支援策を発表しているし、ブランドショップ拡大、輸出増加など、2010年の韓国国内市場の規模は8兆ウォンを超えると予想されている。

 機能性化粧品の成長ぶり--2009年に生産実績1兆2000億ウォンを超える

 類型別に生産実績をみると、去年一番高い生産額を記録した製品は基礎化粧品だった。なお、去年も相変わらず高成長を維持した類型は機能性化粧品で、特に複合類型の製品は大きく成長していることがわかった。ひとつの機能だけでは今の消費者の多様な要求を満たせない現状を踏まえ、いくつかの機能を持つマルチ機能性化粧品のリリースがどんどん増えているのである。

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吉田武史

吉田法務事務所代表、日本薬事法務学会理事長

東京理科大学薬学部在学中に行政書士国家試験に合格し、吉田法務事務所を開業。卒業後は薬剤師とのダブルライセンスで薬事許認可業務の代行申請、コンサルタント業をスタート。薬事専門の法務家として、国内外で活動中。今年8月には日本で初の薬事法専門の学会である「一般財団法人日本薬事法務学会」を設立。

http://www.yakuji.net/

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