中国化粧品市場といえば女性用が中心の市場で、男性用化粧品市場が話題に上ることは多くありませんが、現在の中国では、富裕層や80后の男性を中心に、男性用化粧品への興味が高まりつつあります。
男性用化粧品市場に参入しているブランドとしては、ハイプレステージ・プレステージブランドでは「ランコム」「ビオテルム」「クラランス」、「オプレJS」、「クリニーク」ミドル・マスブランドでは「ロレアル パリ」「ニベア」「メンソレータム」「ウーノ」「DHC」「メンズビオレ」「ギャツビー」「ミシャ」「ザフェイスショップ」などが有名ですが、2010年3月、P&Gが女性用主力ブランドの「オレイ」から「オレイ メン」を投入するなど、各社のマーケティング展開は活発化しており、今後の動向が注目されています。
今回と次回のコラムでは、男性用化粧品の使用状況について、北京、上海、成都在住の個人年収20万元以上、20代~40代の富裕層の男性450人に対して行ったインターネット消費者調査の結果についてご紹介したいと思います。
まず、中国人男性が「使用している化粧品」として回答した結果は以下の通りです。
浅井潤司
(株)矢野経済研究所主席研究員
2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。
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