第10回 中国におけるエステ・スパの動向

 中国では化粧品市場だけでなく、エステ・スパ、ネイルなどの美容市場も拡大しています。

 中国のエステ・スパ市場には、インドネシアの「マンダラスパ」、タイの「バンヤンツリー・スパ」、フランスの「エビアンスパ」など、世界的に有名なスパが続々と中国へ進出しています。外資系に対する中国資本(特別行政区である香港含む)では、シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツが展開する「チー・スパ」が多店舗展開を進めています。

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 これらのサロンは富裕層をターゲットにしているため、1時間あたりの料金が500元以上という価格設定で、一般のサロンの2倍以上の価格帯になっています。

 一方、日系サロンの動向はと言いますと、健美園が上海・外灘で展開する「バンドファイブスパ オアシス」など、現時点で進出しているサロンは少ないのが実情です。

 現在、日系サロンの動向で注目を集めているのが、シェイプアップハウスです。同社は、2009年に進出した香港でのノウハウをベースに、2010年11月、上海の新しい観光スポットである思南公館内に「ビューティスパ ミス・パリ&ダンディハウス」をオープンし、中国大陸進出を果たしました。思南公館は、多くの日系ファッションブランドが今秋に店舗をオープンした「新天地」と、若手デザイナーのショップやユニークな雑貨店が集まる「田子坊」のちょうど中間に位置するところにあります。

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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/china/

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