第11回 中国におけるヘアサロン市場の動向

 中国には100万店以上のヘアサロンがあると言われておりますが、大衆ヘアサロンが中心の市場です。中国で大衆ヘアサロンのチェーン店と言えば、上海文峰美友美容と永琪美容美友が有名です。

 永琪美容美友は「永琪(YONGQI)」を440店展開しています。会員数は80万名、年間売上高は10億元を越えており、美容学校も所有しています。

 上海文峰美友美容は「文峰(WENFENG)」を145店展開しており、美容学校の他、化粧品工場や医薬品工場も所有しています。

 共に低価格戦略を採用していますが、「文峰(WENFENG)」が幅広い年齢層をターゲットにしているのに対し、「永琪(YONGQI)」は20~30代をターゲットにした戦略であることに違いがあります。

 一方、中国に進出している日系ヘアサロンは、富裕層をターゲットにした高級ヘアサロンです。日本のファッションや化粧品の人気が高まっていることから、非常に需要は高いのですが、まだまだ少ないのが現状です(上海では数十店舗あるようです)。

 ヘアサロン向け化粧品市場では、大衆ヘアサロン向けでは国産メーカーが群雄割拠する状態であり、高級ヘアサロン向けはロレアルが先行していますが、近年、日系メーカーが高級ヘアサロン向けに化粧品を投入するケースが増えつつあります。

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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/china/

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