第27回 「『子供を守らなくては』の心は、どんどん強くなる」

 顧問先の化粧品会社の女性代表は、単身赴任で東京の仕事をしています。彼女は30代後半で2歳児の母。昨年の地震による原発事故をきっかけに、この仕事のスタイルを選びました。子育ては家族の協力を得てご主人の実家のある四国、娘の保育園入園とともに今年の春から本格的に東京~四国を行き来する新しい働き方を始めたところです。

 子供にとって優先すべきことは「安心して自然と暮らせる環境」。元女子アナで自身も東北地方の放送局に勤めていたこともあるだけに、仕事と子育ての環境について真剣に悩み、社員、家族の理解を得るのに相当時間もかかったようですが、「子を想う気持ちからの譲れない選択、時間や体力に犠牲を払っても母としての一念を貫きたい」と出した結論は、仕事のスタイルさえも変えてしまうことがあるのです。

 また、知人の女性編集長からは「来週、タレントのSHIHOさんと撮影なのですが、子育ての環境を最優先に考えながら仕事をしている彼女は、母乳で子供を育てているので、編集部が用意するお弁当の食材チェックに厳しく大変なんです......。スタジオで飲む授乳中のママにいいお水、何かありませんか?」と至急のご相談メールが届きました。男性の皆さんはたかが一回のランチメニューに大騒ぎ? と思うかもしれませんが、決してSHIHOさんが特別な訳ではなく、これが今、普通に子育てしているママ達の「子供を守りたいと思う女心」の生の声なのです。

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中村浩子

(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長

「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。

http://www.venus-project.jp/pro/02.html

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