中国美容リアルレポート
2012.07.25
化粧品販売に重要なのは「いかにして買ってくれそうな人に試供してもらうか」ということだと思います。化粧品は使用期間の長い商品です。消費者は新しい化粧品を買う際には多かれ少なかれ「もし肌に合わなければ約1カ月分の商品を無駄にしてしまう」という不安を感じます。試供はその不安を解消する一つの良い方法でしょう。
化粧品試供の現場と言えば、何と言っても百貨店化粧品カウンターです。では、中国の百貨店では実際どのようなサービスが提供されているのでしょうか? その実情を知るため私は約20カ所のカウンターに座り美容部員の方々と実際に接してきました。今回はその中から気づいたことをご紹介したいと思います。
出店コストの高い百貨店化粧品カウンターは、本来であれば商品だけでなくブランドの世界観やフィロソフィーを伝える場所として機能しなければなりません。しかし中国では、たとえ北京の最高級百貨店であってもそのレベルにはまだ至っていません。もちろんブランドごとに教育方針も異なりますし、美容部員個人の性格等にもよるのでしょうが、その平均値は日本と比較すると相当に低いと感じました。
タッチアップをお願いしてもクリームをすくって私の手にのせるだけであったり、美容部員同士が輪になっておしゃべりをしていたり等、日本では考えられないような光景も目立ちますが、私が一番問題だと思ったのは商品説明がきちとできない美容部員が多いということです。そして、商品説明も無しにすぐに「セット」を勧められることもありました。確かに、中国では化粧水・美容液・クリーム等が一式セットになったものがよく売れます。それは、一つ一つ化粧品を吟味することができる人がまだ少ないということ、またラインで使った方が効果的だと思っている人が多いのが主な理由なのですが、価格が高いセットであればなおさら個々の商品説明が重要ではないでしょうか。
定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。
(株)通販総研 化粧品専門コンサルタント
(株)フォー・レディー代表取締役
株式会社トレンドExpress 「中国トレンドExpress」編集長
琉球ボーテ(株) 代表取締役
女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント
美容専門PR・販促支援会社 (株)DSプロモーション 代表取締役
TPCマーケティングリサーチ(株)マーケティングマネージャー
(株)矢野経済研究所主席研究員
(株)矢野経済研究所主席研究員
株式会社アイスタイル 取締役 CQO / コーポレート領域管掌
株式会社ES-ROOTS代表取締役社長、一般社団法人エステティックグランプリ元理事長
(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長
中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役
中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役
フルブルーム国際商標事務所 所長弁理士
週刊粧業 顧問(週刊粧業 流通ジャーナル 前会長)
新日本有限責任監査法人 公認会計士から見た化粧品・トイレタリー業界
新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー
新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー
(株)船井総合研究所 東京経営支援本部 部長 グループマネージャー
LAFASO JAPAN 代表取締役社長
吉田法務事務所代表、日本薬事法務学会理事長
産業能率大学総合研究所主席研究員
(株)ネオマーケティング ビューティ&ライフチーム マネージャー
(株)ホットリンク ソーシャルメディア事業本部 コンサルティング部
マーケティング/商品企画/プロモーション担当の企画業務を支援する情報が満載。Power PointのPDF版では記事フローチャートで情報整理しご提供。
毎年、週刊粧業が行う調査結果レポート総計をCD-Romにて販売。非常に利用価値が高く、化粧品業界の企業戦略には欠かせない知的コンテンツ。>
有料(1コンテンツ CD-Rom)
50,000円(税込、送料込)~
※Windows版のみ
ネットリサーチ大手、クロス・マーケティングが最新のトレンドをまとめた一般向けには公表していない自主調査レポートを無料でダウンロードできます。
全国のドラッグストア、スーパーマーケットの
ID-POSデータから市場トレンドを気軽にチェック。個数ランキング上位10商品の市場シェア(個数)とリピート率をご覧いただけます。