第28回 「女が女のカラダをチェックする時代」

 久しぶりに行きつけのセレクトショップでジャケットのインナーを探していると、顔なじみの女性店長が「中村さん昔から細いけど胸はあるから、透けて見えてもOKのレースのVネックカットソーとかどうですか?」と声をかけてきました。「エッ? 私の胸って、しっかり見られてたんだ」

 そういえば胸の話以外にも、年下の女のコ達から「全然太ってらっしゃらないけれど、何かしてるのですか?」と聞かれることが多く、「よく見てるナ......」と思いながら「炭水化物を極力摂らないローカーボな食生活なので、ぽよんと太ることは無いのかも」と答えるのですが、この年令になってくると痩せている=美しいカラダではなく、堂々と見せられるかどうかが大事なポイントになります。

 ここ数年、女性ファッションはますます、胸、ヒップ、腕、脚と「出す」「見せる」が主流となって、街は「肌見せファッション」全開。流行の変化に伴って、30代でも40代でも「見せても大丈夫」と思う大人の女性が増えてきたように思えます。

 彼女達は、10代、20代の女のコ達のように「何もしなくても出せる」世代ではなく、「ちゃんとお手入れしなければ出せない」世代だけに、美しいカラダづくりにはコスパを考えながらも投資を惜しまず、成果を楽しむかのようにトレンドの胸元の大きく開いた白シャツや、ゆるニット、膝まで出るショートパンツを颯爽と履きこなしています。

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中村浩子

(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長

「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。

http://www.venus-project.jp/pro/02.html

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