モノを作る企業が世の中に送り出している製品。様々な製品がありますが、この製品に「作り手の"想い"」が込められていればいるほど、"商品"としての価値が高まるのではないでしょうか。
それを体現していると思われる企業として、北海道の帯広に本店を構える六花亭(正式社名=六花亭製菓株式会社)があります。
企業名だけではイメージできない方でも、出張や旅行で北海道に行かれたことのある方であれば、空港の販売店に並ぶ「マルセイバターサンド」と言えば、多くの方が「それなら知ってる」という一番商品を持っている会社です。
1933年の創業以来、着々と業績を伸ばしており、現在の売上高は約185億円(2012年3月期)、従業員数は1200人を超える規模になっています。
この六花亭をもっと知る上で一度読んでいただきたい本に、「お菓子の街をつくった男~帯広・六花亭物語」があります。
実は、小学生向けの絵本として販売されているのですが、私たち大人が手にとってもなかなか読みごたえのある内容になっています。
「創業者である小田豊四郎氏の生い立ち」
「どんな想いをもってこの会社を立ち上げたのか」
「どんな苦難を乗り越えてきたのか」
「そもそもこのビジネス(お菓子づくり)に取り組み、続ける意義は何か」
「さまざまな経験から生まれた、この会社の価値観とは何か」
社員に対して、あるいはお客さまに対して、脈々と伝え続けていきたい創業者の原点を、小学生にもわかるようなカタチ(絵本)で残されているのが素晴らしいですね。
私自身、お客さまとして札幌市内の直営店を訪れた際に、非常に感心したのが、会社の理念を掲げているポスターであり、正にそれを実践している一人一人の従業員のお客さまに対する接客の姿勢でした。
この「"言ってる"ことと"やってる"こと」が正に合致しているところを体験して、「やっぱり優良企業は違うな」と思ったものです。
川原慎也
(株)船井総合研究所 東京経営支援本部 部長 グループマネージャー
1998年船井総合研究所入社。1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業種業態を問わずに戦略実行コンサルティングを展開するという同社では異色の経験を持つ。「視点を変えて、行動を変える」をコンセプトに、戦略策定段階では「お客さまとの約束は何か」→「約束を果たすためにやるべき仕事は何か」を考え抜こう、計画策定段階では「計画が頓挫する可能性の対処策」を考え抜こう、実行段階では「勝たなきゃ組織一体化しない」から“勝ち”を積み重ねる階段を考え抜こう、と経験に裏打ちされた“視点”への刺激が散りばめられる。最近は、「営業戦略の落としどころは営業マンの行動配分」「断れない提案」「新規開拓一点集中」、等の“視点”の提案を始めている。
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