第6回 売上を左右する中国SNSとは?

 今回は、中国SMS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)事情についてお話ししたいと思います。SNSといって、思いつくのはブログ・ツイッター・フェイスブックなどですね。

 ブログと言えば、先日知合いの中国人留学生から面白い話を聞きました。彼女が日本人の友達と有名なイタリアレストランに行った時のことです。しばらくすると、おしゃれに盛付られたおいしそうな料理が運ばれてきました。さあ食べようとすると、日本人の友達に「待って!」とストップをかけられました。

 彼女は手つかずの料理の写真を撮り始めました。ブログにアップするためです。中国人留学生もブログにこの日のことを書きましたが、アップした写真は有名レストランでおいしそうに料理を食べている彼女自身が写っているものでした。こんなちょっとしたところにも、国民性の違いが出ていると思いませんか?

 ブランドが大好きな中国人ですが、価値があるのはブランドではありません。そのブランド品を持つことができる自分自身なのです。「自分の個性や感性を重視する」。この傾向は、80后90后と称される若い世代になればなるほど顕著に表れています。

 中国はネットにおける規制があり、海外のSNSを利用することができません。日本でおなじみのツイッターやフェイスブックは使えません。規制の中で中国SNSは独自の進化を遂げていきました。主なものをご紹介しましょう。

 以前ご紹介したチャット、有名なのは「QQ」。中国人のパソコンや携帯電話を覗いてみてください。たぶん、かわいいペンギンのアイコンがあると思いますよ。

Eコマースに見る写真6-1.jpg

 QQは個人的な会話のやり取りだけでなく、会社のオンラインツールとして仕事上のやり取りにも使われるほど浸透しています。

 次は中国版フェイスブックと言われている「人人網」。実名登録制で中国の大学生の約95%が利用しています。ですから、就職活動や調査研究などに利用されることが多いです。

 そして、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」。ここ数年の勢いは信じられないものがあります。昨年末にはユーザー数が3億人を越えたそうですから、ネット利用者の半数以上がウェイボーを使っていることになります。なぜ、ここまで中国人に受入れられたのでしょうか?

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斉晶岩(サイ ショウガン)

LAFASO JAPAN 代表取締役社長

北京第ニ外国語学校日本語学科卒業 日立グループ日立製作所東京本社国際電力営業本部所属 イギリスバーミンガムにて英国経営管理修士(MBA)取得 2011年LAFASOの日本法人LAFASO JAPAN設立 母親は日本人。赴任先でもあった瀬戸内の景色と魚料理をこよなく愛す。

http://lafasojapan.co.jp/

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