WBC(ワールドベースボールクラシック)は、日本にとって残念な結果に終わってしまいました。その結果よりもさらに残念な気持ちになったのが、その結果に対する"振り返り"です。
マスコミ、野球解説等のあらゆるメディアで、「あのダブルスチールが......」「投手の起用方法が......」といった部分を振り返っていることに違和感を持ったのです。そのような細かい点も大切かも知れませんが、もっと大切なことを忘れてはいないでしょうか。
今回のWBCは出場するのかしないのかをギリギリまで揉めていました。何とか出場の方向に決まりましたが、次に監督を誰に頼むのかでも時間を要しましたし、日本人大リーガーは一人も参加しないということになってしまいました。
2連覇したにも関わらず、「日本野球界にとってWBCとは何なのか」が明確になっていないからこその混乱であり、このような状況で「3連覇を狙え」などというのは全く無責任な話だと考えてしまうのは私だけでしょうか。
次回以降、"本気"でWBC優勝を狙うのであれば、その根本の部分こそが考えるべき点であり、全ての日本人選手が「是非自分が出場したい」と思える状況を整えてもらいたいですね。
さて、今回も先月に引き続き"PDCA"のお話をしたいと思います。
拙著「これだけ!PDCA」がおかげさまでヒットしている影響で、幹部に「PDCAマネジメントを習得させる」目的のコンサルティングや研修の依頼が増えてきました。
そこで驚かされることがあります。
なかなか信じていただけないかも知れませんが、やはり「そもそも計画を作っていない」組織が殆どだということです。
成長を目論むトップが、新たに取り組むべき事業、新たに開拓すべき顧客等を方針として示していたとしても、幹部は"本気"だと受け止めていません。
よって、形の上では数値目標に取り入れたり、部門の方針として盛り込んだりはしているのですが、"本気"で取り組む"計画"としては落とし込まれていないのです。結果としてどんな状態になっていると思いますか。
川原慎也
(株)船井総合研究所 東京経営支援本部 部長 グループマネージャー
1998年船井総合研究所入社。1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業種業態を問わずに戦略実行コンサルティングを展開するという同社では異色の経験を持つ。「視点を変えて、行動を変える」をコンセプトに、戦略策定段階では「お客さまとの約束は何か」→「約束を果たすためにやるべき仕事は何か」を考え抜こう、計画策定段階では「計画が頓挫する可能性の対処策」を考え抜こう、実行段階では「勝たなきゃ組織一体化しない」から“勝ち”を積み重ねる階段を考え抜こう、と経験に裏打ちされた“視点”への刺激が散りばめられる。最近は、「営業戦略の落としどころは営業マンの行動配分」「断れない提案」「新規開拓一点集中」、等の“視点”の提案を始めている。
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