第21回 中国は肌荒れ要素の宝庫

 2013年10月、中国黒竜江省ハルビンで基準値の40倍のPM2.5が観測され話題になりましたが、中国の大気汚染問題はなかなか改善しません。私も中国出張中は、常時マスクと眼鏡を着用し体調を崩さないよう注意しています。

 また同じくらいスキンケアにも気を使っています。と言うのも、今の中国の肌環境はどこも最悪で、油断するとすぐ肌がガサガサになったり、吹き出物が出来たりするからです。今回は、そんな中国の肌荒れ事情をレポートします。

 ①乾燥=成都など湿度の高い地域もありますが、内陸部から砂漠化が進んでいるため全体的にひどく乾燥しています。部屋に干した洗濯物が5時間ほどでパリッパリに乾くのを見て、これと同じことが肌でも起こっていると思うとゾッとします。周囲を海に囲まれている日本と大陸とでは、乾燥のレベル感が全然違います。

 ②汚染=大気汚染も深刻ですが、水も大変汚れています。干ばつで水源自体が不足し、また水があっても人体に接触することすら危険なぐらい汚染された河川等、深刻な水不足の状態です。水道水の品質も悪化する一方で、特に都市部では沸かしたものでも飲まないという人も増えていますが、シャワーや洗顔等は水道水を使わざるを得ないため、水道水内の有害物質が肌荒れを引き起こしているとも言われています。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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