第36回 中国エステティック市場の動向①

 今回から3回にわたり、エステティック市場の動向について紹介したいと思います。今回と次回は、上海におけるエステティック市場のトレンドについてご紹介します。

 中国のエステティック市場は2000年以降、急成長を遂げましたが、その原因の一つとなったのが海外旅行ブームです。急速な経済成長を遂げ、経済的に潤った中国人が兼ねてからの夢であった海外旅行へ出かけるようになったのが、1990年代後半以降のことです。当時、世界各地において中国人旅行客を呼び込むための豪華ツアーが組まれましたが、その中でやはり女性に人気であったのがエステティックの提供です。

 東南アジアなどのリゾート地においてエステティックを体験した中国人女性は、中国国内でも同様なサービスを受けたいと願い、それが国内の市場拡大へとつながって行きました。こうしたエステティック市場の黎明期において、その中心をなしたのが、ホテルでのエステティックです。

 上海には、スターウッドやマリオットなど、世界有数のホテルが進出しており、激しいシェア争いを繰り広げています。そしてこうした5つ星ホテル競争においても、エステティックが非常に大きな位置を占めています。

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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/china/

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