第3回 在庫の横流し

【週刊粧業2014年7月21日号7面にて掲載】

 皆さんこんにちは。公認会計士の田中です。第3回では、在庫の横流しに関する不正事例をご紹介します。

 〈不正事例〉
 返品倉庫担当者Aは、卸売業者や小売業者から返品される自社の製品について、再販売の可否の品質チェック及び、再販売不能と判定された製品についての廃棄処理手続を担当している。

 再販売可能製品については、在庫管理システム上再入荷という形で帳簿上認識されることとなるが、Aは再販売可能製品について意図的に再販売不能と判定した上で、廃棄予定品の保管エリアに保管することなく持ち帰り、ネットオークションにて販売していた。また、再販売不能と判定された製品についても一部を選別の上、で同様にネットオークションで販売していた。

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田中計士

新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー

2000年、監査法人太田昭和センチュリー(現新日本有限責任監査法人)に入所後、化粧品、食品、宝飾品などの消費者製品メーカーを中心とした監査業務に従事。その他、株式公開支援業務、内部統制アドバイザリー、デューデリジェンス、経理財務専門誌への寄稿、セミナー講師等、幅広い業務を行う。

http://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/industries/basic/cosmetics-and-toiletries/

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