【週刊粧業2014年4月7日号5面にて掲載】

 今回のテーマは日本企業のCFO(Chief Financial officer=最高財務責任者)の役割についてです。現在、日本企業において一層のグローバル化が進んでおり新興国を始めとした不確実性の高い経営環境における企業価値最大化追及が必須となっています。

 そのためには社内の経営に関わる重要な情報のほとんどにアクセス可能なCFOの役割が非常に重要です。こうした環境においてCFOに求められる役割について考えてみたいと思います。



①CEO(Chief Executive Officer=最高経営責任者)の意思決定サポート

 新興国進出を始めとしたグローバルな環境での企業の成長はCEOのリーダーシップにより行われます。CEOは経営資源の最適配分や事業ポートフォリオの見直しやリスク管理に対応しながら成長戦略を策定し実行する必要があります。CFOはこの意思決定に必要な様々な情報提供やアドバイスを行うことで企業の成長に貢献することができます。

 例えば、各事業部が主導するM&A案件等は事業部の部分最適化に陥るリスクがあるので、CFOが各種情報を元に全社的な視点からCEOにアドバイスすることが考えられます。

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田中計士

新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー

2000年、監査法人太田昭和センチュリー(現新日本有限責任監査法人)に入所後、化粧品、食品、宝飾品などの消費者製品メーカーを中心とした監査業務に従事。その他、株式公開支援業務、内部統制アドバイザリー、デューデリジェンス、経理財務専門誌への寄稿等、幅広い業務を行う。

http://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/industries/basic/cosmetics-and-toiletries/

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ホーム > 連載コラム > 第42回 日本企業のCFOの役割

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