第44回 化粧品市場で注目を集めるECサイト「天天網」の動向

【週刊粧業2013年10月7日号4面にて掲載】

 日本の化粧品市場と同様に、中国化粧品市場でもEC市場が急成長しています。しかしながら中国では、自社販売サイトでの販売が日本と比較すると集客面でコストを要するため、天猫網購などの有名通販プラットフォームへの出店、実店舗のある「ワトソンズ」「セフォラ」などの公式サイトを通じての販売、「京東商城」「アマゾン」「天天網」「楽蜂網」などの有名通販サイトを通じての販売が中心となっています。

 その中でも注目を集めているのが化粧品専門のECサイト「天天網」と「楽蜂網(LAFASO)」です。「楽蜂網(LAFASO)」については日本法人の斉晶岩社長が週刊粧業でコラムを執筆されているので割愛させて頂きまして、このコラムでは「天天網」の動向をご紹介としたいと思います。



1.企業基本情報

 「天天網」を運営する北京匯通天天電子商務有限公司の企業設立は2008年であり、事業開始から6年しか経っていませんが、12年の売上高は前年比130%の650000千元(1元=16円で換算すると104億円)と急成長している化粧品ECサイトです。

2.ターゲット層・商品戦略

 同社は18~40歳で月収2000元以上の女性をターゲットにしています。ロレアル、P&G、資生堂、ユニリーバ、ザ・フェイスショップ、スキンフード、相宜本草などをはじめ約190余りのブランドを販売しており、販売価格は200元以下の商品が60%を占めています。

 また、11年に北京莉芙化粧品有限公司を設立、プライベートブランド「莉芙」を開発・投入しています。

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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/china/

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