第1回 中国のアンチエイジング商材主力年代は〇歳?

【週刊粧業2019年5月27日4面にて掲載】

 中国トレンドExpressでは毎週、中国ソーシャルメディアにおける日本関連の投稿総件数を集計、ランキング化し、日本の企業向けに提供している。今回から中国トレンドExpressが持つソーシャルビッグデータ、すなわちSNSデータ(クチコミ)から、中国消費者の「美」への意識を考察する。

 初回は、中国ECキャンペーンとして、1111日「独身の日(W11)」に並ぶ規模、かつ上半期最大の商戦となる6月18日「618」を前に、「買いたい日本商品」としてSNSでクチコミされた商品のランキングから、中国の意外な層に刺さっている高級エイジングケア化粧品とその層の消費心理を探る。

 ■中国で高い評価を得る日本のエイジングケアコスメ

 さて中国のコスメ市場では日本のスキンケア化粧品が非常に高い人気を誇っているが、中でも「SK-Ⅱ」「エリクシール」「コスメデコルテ」などのエイジングケアブランドが人気となっている。

 参考までに当社の中国クチコミデータベース「トレンドViewer」の「買いたい」セグメントから、「コスメデコルテ化粧液」のクチコミ件数の週計推移をグラフ化した。

「コスメデコルテ化粧液」クチコミ件数の推移

(出所:中国トレンドExpress「トレンドViewer」の数値を基にグラフ化)



 クチコミの初出である2015年1223日からの週で十数件だったクチコミは、3年4カ月ほどで1000件にまで増えている。しかも、じわじわとクチコミが積み上げられていることが見て取れる。

 この伸び方は、商品クチコミとしては理想的である。単発プロモーションや突発事件に頼った一過性ではなく、消費者の間でその商品の良さが少しずつ拡散し、浸透している。

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森下 智史

株式会社NOVARCA 「中国トレンドExpress」編集長

高校卒業後、約10か月間日本で中国語を学ぶ。1998年2月~上海で学部および大学院(中国古代史)で学ぶ。 2005年に卒業後、上海で在留邦人向け情報誌の編集・ライターとして業務。 2012年に日系市場調査会社上海現地法人でマーケティングリサーチ(産業調査)業務に携わる。 2015年5月、17年間の中国生活に区切りをつけ、帰国。東京で日中間のビジネスコンサルティング業務を経て2018年1月にトレンドExpress(現在はNOVARCA)入社。現在に至る。

https://www.novarca.jp/

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