第36回 最新の出願から化粧品業界の潮流を分析する方法

【週刊粧業2018年10月29日号6面にて掲載】

 化粧品・日用品業界はトレンドに左右されやすく、ビジネスのスピードが速いので、競合他社のブランド動向などはすごく興味があるところかと思います。実は、公開情報からその一端を知ることができますので、今回はその方法についてお話ししたいと思います。

 そもそも、商標登録出願を行った際、どのくらいでその情報が公開されるかご存知でしょうか。正解は1カ月程度であり、そのタイミングで商標公開公報に掲載されることになります。この時点では特許庁のオンラインデータベースであるJPlatPatには掲載されておりませんので、公式な検索は難しい状況ですが、Twitterを通して商標公開公報の情報を発信しているアカウントなどもありますので、うまく検索すればある程度把握することはできます。

 その次のステップとして、JPlatPatに掲載されることになりますが、現状、出願から2カ月程度はかかっている印象です。とは言え、登録まではまだ半年程度かかりますので、このあたりのタイミングで動向をつかめるのであれば十分有用な情報と言えると思います。

 JPlatPatでの探し方ですが、同サイトのホーム画面上方にあるバーの中から「商標」にカーソルを合わせますと、1.~10.まで項目が出てきますので、そのうちの2.を選びます。次の画面で、「検索項目」欄のプルダウンメニューの中から「出願人/書換申請者/権利者/名義人」という項目を選択し、その横の「検索キーワード」欄に検索したい会社の正式名称を入れます。

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髙橋 伸也

フルブルーム国際商標事務所 所長弁理士

早稲田大学政治経済学部卒業。日本でも数少ない商標専門事務所を経営。化粧品・日用品業界をはじめとした中小・ベンチャー企業の商標出願支援と外国・国際商標出願支援を得意としている。商標・ブランディングの専門家として数々のメディアに寄稿している。

http://www.fullbloom-tm.jp/

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