第71回 数字意識を高める

【週刊粧業2016年1月25日号4面にて掲載】

 当たり前のことかもしれませんが、目標達成率が高いサロンほど、スタッフが数値意識を高く持っています。目標達成率の低いサロンのスタッフほど、自分の個人数値はおろか、朝礼や終礼でも共有していないため、現状のサロン全体数値も把握していないことが多いように思います。

 したがって、全く危機感もなく、自らアクションをおこそうとせず、待ちの姿勢で現状維持を続けるため、何も改善されていかないというスパイラルにはまっているように思います。そしてこのことがまた経営者や店長を不機嫌にさせてしまい、スタッフとの溝が拡がってしまっていることも多く見受けられます。それではどのようにスタッフに数値意識を持たせたらよいのでしょうか。

 私がご提案しているのは以下の四つです。

 1.数字に意味を持たせる
ただ「売上を上げろ」と言っても誰もモチベートされないと思います。売上をしっかり定義し、売上を上げる意味をスタッフにしっかり落とし込むことがまず最初にやることです。

 2.朝礼・終礼で声に出して全スタッフで共有する
朝礼では今日の目標、終礼では今日の結果、月間目標までの残りの数字などを発表し続けることが少しずつスタッフの数値意識を高めることにつながります。

 3.部門担当分けをする
サロン全体の数値責任は店長にあるかと思いますが、個々のスタッフにも数値意識を高めてもらうためにもスタッフ一人一人に部門担当を与えます。それぞれに自分の部門の数値責任を持ってもらうのです。そうすると、自分の部門の数値目標は達成したいと部門数値を上げる提案が出てきて、全体数値が上がっていくのです。

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榎戸淳一

株式会社ES-ROOTS代表取締役社長、一般社団法人エステティックグランプリ元理事長

新卒で船井総合研究所に入社し、様々な経験を積んだ後に「エステティック業界の健全化、イメージ回復」に使命感を感じ、船井総研内で自らエステティック業界のコンサルティングを立ち上げ、業界内で多大な実績を残す。現在では、株式会社ES-ROOTSを設立し、東京都目黒区に「fruitsroots(フルーツルーツ)」というオーガニックコスメ&エステティックサロンを経営している。www.es-roots.co.jp また、業界誌「週刊粧業」「セラピストBEAUTY」「ヌーヴェルエステティック」の連載、業界イベント「ビューティーワールド」「ダイエット&ビューティー」での講演など、活動範囲は幅広い。

http://www.fruitsroots.com/

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