第91回 2018年を迎えて

【週刊粧業2018年2月19日号11面にて掲載】

 2018年に入り、エステティックを取り巻く環境も大きく変わってきています。様々なエステティックの市場データを見ても、横ばい、微増、微減など各社様々ですが、私の肌感覚では、従来のエステティック専門サロンが苦戦を強いられている感は否めません。

 決してエステティック人口やエステティックに対するニーズが下がっているとは感じませんが、美容クリニック、ヘアサロン、リラクゼーションサロンのエステティックメニューへの参入、プライベートジムなどの台頭、美容家電の台頭によるセルフ美容の流行により、お客様が分散し、従来のエステティック専門サロンが苦戦していると感じています。

 しかし、周辺業種が盛り上がってきている今こそ、エステティック専門サロンの強みを再認識すべきだと感じています。技術力はもちろんのこと、知識を伴ったカウンセリング力と接客力が他の周辺業種に負けない強みになると思います。ただ、ご来店したお客様に技術を提供するだけのエステティシャンは今後淘汰されていくでしょう。

 エステティシャンはお客様のお肌やお身体のコンシェルジュ的な役割を期待されており、定期的にお客様のお肌や身体を見て、その方に合わせた技術や商品をオススメして、お客様の望む結果に導くことこそが本来の使命だと考えます。

 そこに至るには、たくさんの勉強や経験も必要ですが、それこそがエステティックサロンの存在意義です。

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榎戸淳一

株式会社ES-ROOTS代表取締役社長、一般社団法人エステティックグランプリ元理事長

新卒で船井総合研究所に入社し、様々な経験を積んだ後に「エステティック業界の健全化、イメージ回復」に使命感を感じ、船井総研内で自らエステティック業界のコンサルティングを立ち上げ、業界内で多大な実績を残す。現在では、株式会社ES-ROOTSを設立し、東京都目黒区に「fruitsroots(フルーツルーツ)」というオーガニックコスメ&エステティックサロンを経営している。www.es-roots.co.jp また、業界誌「週刊粧業」「セラピストBEAUTY」「ヌーヴェルエステティック」の連載、業界イベント「ビューティーワールド」「ダイエット&ビューティー」での講演など、活動範囲は幅広い。

http://www.fruitsroots.com/

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