第11回 インバウンドにおけるセグメンテーション

【週刊粧業2014年12月8日号11面にて掲載】

 記録的な円安の影響もあり、訪日観光客は増加の一途をたどっています。銀座の街を歩いていると、さまざまな外国語が聞こえてきて、世界中から観光客が押し寄せて来ていることを実感します。中でも、頻繁に耳にするのは中国語ですが、中国人観光客と台湾人観光客の旅行スタイルは随分と異なります。

今回のコラムでは、インバウンド(訪日外国人観光客)の中心的存在である中国と台湾からの観光客の違いについてご説明したいと思います。

 まず大きく違うのがビザの問題です。中国からの観光客は基本的にビザが必要ですが、団体観光と個人観光では異なり、また沖縄数次ビザや東北3県数次ビザなど種類も複数あります。発給には年収等の要件も含まれるため家族旅行を好む中国人は、誰かが行けないと困るという心理が働いて、発給要件が有利なツアー旅行を選択する人が多いのです。売れ筋のツアーは、1人7000元前後で東京から箱根や富士山、そして京都や大阪を回るコースです。移動が多いため、お土産は最終地で集中して買うという声もありました。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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