第15回 中国人観光客の買物は多様化する

【週刊粧業2015年4月13日号5面にて掲載】

 弊社は銀座で化粧品の免税店を運営しております。お客さんは中国からの観光客が一番多く、20代後半から30代前半の女性2人組というのが多いパターンなのですが、接客する中で彼女達の化粧品に対する購買心理について気づいたことがありますので、今回はそのことを中心にお話したいと思います。

 少し話は飛びますが、お店で接客をしているとよく自分が大学生だった頃を思い出します。20数年前の話になりますが、アルバイトで貯めたお金で始めて友達とグアム旅行に行った時の自分と、今お店に来てくれている彼女達がとてもよく似ているのです。

 彼女達はほとんどが社会人ではありますが、友達との海外旅行は初めてという人が多くとても楽しそうです。そして、当時私が雑誌で「海外に行ったらこれを買うべき」というのを読んで海外ブランドの化粧品を買ったのと同様に、彼女達はインターネットで情報を得てそれをリストアップして購入しています。そのため、今インバウンドで売れている化粧品は限定的であるのが実情です。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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