第28回 中国越境ECその物流と税金について

【週刊粧業2016年6月13日号12面にて掲載】

 急成長中の中国越境EC市場ですが、リスクがないわけではありません。その中で最も注視すべきは物流・税金の問題です。特に中国の税金ついては、規定が非常に複雑なためまずは正しく理解する必要があります。

 越境ECにおける配送方法は2通りあります。

 1つは日本から消費者の自宅までEMSで届ける直送モデルと、先に商品を船で保税区に搬入しておいてオーダーが入ったら保税区から消費者の自宅まで宅急便で届ける保税区モデルで、それぞれかかる税金も異なります。直送の場合の税金は行郵税で納税義務者は購入者です。税率は、食品が15%、衣類が30%、スキンケア化粧品が30%、メイクアップ化粧品が60%です。

 しかし、税関で荷物を全て留め購入者に税金を払いに来させると税関がパンクするという実務上の理由により、実際はほとんどの荷物が税金を徴収されることなく購入者の自宅まで届いています。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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