第31回 中国市場のリスクと対策

【週刊粧業2016年9月19日号5面にて掲載】

 20カ国・地域の首脳が集まるG20国際会議が今年は9月4日、5日の日程で中国杭州にて開催されました。世界経済や外交についての重要な話し合いが行われ、世界メディアが報道するその影で、実はひっそりEC事業者達が影響を受けていたということはご存でしょうか?

 議長国としてG20を無事開催するため、中国では8月から警備警戒が強化され、宅急便などにも大幅な遅れが生じました。また、開催地の浙江省へは通常なら送れる商品が一時的に送れなくなり、また完全に物流の止まった時期もありました。

 G20閉会後は、段階的に警戒態勢が解除され通常に戻るとアナウンスされていますが、まだしばらくは時間がかかりそうで、通算まるまる1カ月は影響が出たことになります。また直前に告知され問答無用で実施されるのはいつもの通りで、事業者はただ従うのみです。

 中国市場で商品を販売するにおいてこうした政府の対応はやはりリスクの一つとして挙げるべきでしょう。そしてこれに対する対策は、地道なモニタリングしかありません。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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