第35回 今年の中国人消費者のトレンドについて

【週刊粧業2017年1月16日号10面にて掲載】

 2017年が始まりました。みなさま本年もどうぞ宜しくお願い致します。今年最初のコラムは、化粧品に対する中国人の消費トレンドについて書かせて頂きたいと思います。

 まずインバウンドにおいては、訪日来客数は増加しても爆買いが復活することはなく、1人当たりの単価は減少傾向になるでしょう。

 税関のチェックが厳しくなったため、知人からの頼まれ買いを断りやすくなったことに加え、日本の商品を買う方法の選択肢が増えたことが原因として挙げられます。

 また、もう1つ大きな原因としては、日本のドラッグストアの化粧品や医薬品に対する熱狂が収まってきたということも考えられます。中国では病院に行けば半日以上待たされるのが普通なのですが、そうした環境の中で日本の市販薬は驚くほど簡単に手に入りしかも高品質であるため、これは絶対に欲しい、少しでもたくさん欲しいと多くの人が買い走りましたが、越境ECが普及し中国にいながら比較的簡単に買える状況になった今においては、必要な時に買えば良い物に変わりつつあるようです。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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