第38回 中国の消費者に広がる日本商品への不安

【週刊粧業2017年4月24日号14面にて掲載】

 3月15日は国際消費者機構の定める国際消費者権利保護の日です。中国では消費者の権利意識が高く、この日は多くのメディアが消費者の権利問題に関係するニュースを取り上げたり特別番組を放映したりします。

 中でも最も注目度が高いのが、国営テレビ局が放映する番組です。国内外の有名企業が名指しで指摘され、その商品の品質に関する問題が大きく取り沙汰されます。その影響力は非常に強く、指摘されるや否やすぐにその対象商品は売れなくなるという現象が発生するため、企業関係者の方にとってはストレスフルなイベントとなっています。

 そして、今年の消費者の日は日本の食品がやり玉にあがりました。

 中国では2011年から日本の福島県、群馬県、栃木県、茨城県、宮城県、埼玉県、東京都、千葉県など12都県が産地となる食品や農産物等の輸入が禁止され、また日本の他の地域の物に関しては放射性物質の検査が必要となっています。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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