第59回 努力している姿は見せたくない

【週刊粧業2015年4月27日号14面にて掲載】

 女性にとって「美肌」は永遠のテーマですが、その「美肌」にもトレンドがあります。

 今、注目されているのは「エフォートレス肌」。これは、フランスの女優、シャルロット・ゲンズブールやソフィア・コッポラが元祖と言われるファッション「エフォートレス・シック」から生まれたトレンドワードで、いよいよ美容のジャンルでも使われるようになりました。

 effortlessを直訳すると「努力無し」ですが、実際に使われている意味は、本当に努力しないでいいということではなく、隠れた努力があってこそ手に入るカッコ良さ。あたかも「エフォート(努力)」をしていないかのような自然なスタイルが一番カッコイイということです。

 なので、ファッション同様に「エフォートレス肌」とは、努力の跡を全く感じさせることなく、知らん顔しながら万全のケアを怠らないことで、あたかも自然に見える美肌ということになります。

 具体的には、エイジングケアをふまえた美白を中心に、透明感のある肌をつくるという事になるのですが、同じプロセスで完成した肌を手にいれていたとしていても、多数のメディアで取り上げられてきた有名な美容家と呼ばれる人たちの肌が、どこか古く見えてしまうのは何故でしょうか。

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中村浩子

(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長

「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。

http://www.venus-project.jp/pro/02.html

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