第88回 緑夢君に女心を見た

【週刊粧業2018年4月2日号11面にて掲載】

 平昌オリンピックに続いて、パラリンピックでも、数々の名場面、感動のシーンがありましたが、とりわけ、スノーボード競技終了直後からの成田緑夢選手の笑顔には、突き抜けるような爽やかさがあって、その笑顔を見ていると、こころが温かく豊かに満たされていく実感がありました。

 スノーボード界では有名な成田3兄弟の末っ子だった緑夢選手は、小さな子供のころからその才能を発揮して、将来、兄や姉を超える競技スノーボーダーとして有望視されていましたが、トランポリンによる練習中のケガによって、足に障害が残り、一般での競技を諦めざるを得なくなりました。

 それから、心機一転、大好きだったスノーボードの次のステージをパラアスリートと捉えて、大会で活躍する選手として復帰していった過程を、ドキュメンタリーで見ましたが、そこにも、「あの笑顔」が沢山見受けられました。

 「男は大きな目標、大きな夢を持つ」。サッカーの本田圭祐選手は、小学校の作文に、「将来はワールドカップに出て、ミランの10番を背負う」と書いて、実際にそれを実現しました。

 まさに、男は大きな目標、大きな夢を持って、そこに向かって突き進むという生き方のお手本です。でも、最近、大きな夢を語る男性が色あせて見えるのは、大きな夢を達成することが困難になってきている社会、明日どうなるかわからない社会が目の前に見えるからではないでしょうか。

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中村浩子

(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長

「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。

http://www.venus-project.jp/pro/02.html

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