第92回 「締めつけ」られたくない!

【週刊粧業2018年8月6日号15面にて掲載】

 東京で40度を超える酷暑の夏、ファッションイベントのためにスタイリストと打合せにでかけ、熱中症対策に紫外線対策、もはやトレンドよりも生き抜くための服が必要だと話していたところ、米ランジェリーブランド、ヴィクトリアズ・シークレット衰勢のニュースが伝わってきました。

 ヴィクトリアズ・シークレットといえば、若手スーパーモデルを起用した華やかなランウェイが話題で、若い女性を中心にファンを獲得してきたブランドですが、そのプロモーションは、いつしか修正され美化されたスーパーモデルのイメージ一色で、最近では、女性ユーザーのリアルから、あまりにもかけ離れたブランドになってしまったと感じていたところでしたので、衰勢のニュースに「やっぱりね」という感想しかありませんでした。

 その後、女性のリアルということが話題になりましたので、その日の会議に参加していた3人のPR会社の女性の服装をチェックしてみると、ゆるトップスに幅広のガウチョパンツ、ビッグスリーブのブラウスにふんわりロングスカート、からだにはりつかないコクーンシルエットのワンピースと、全員、ゆるッと系の着こなしでした。表参道や青山を歩く女性たちの着こなしを見ても、洋服はもちろんのこと、足元までストレスフリーの楽ちんなコーディネートをしている女性ばかりでした。

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中村浩子

(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長

「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。

http://www.venus-project.jp/pro/02.html

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