第3回 「内面から美しく」は漢方商材市場が主戦場に

【週刊粧業2019年7月22日8面にて掲載】

 中国といえば「漢方」が有名だ。「医食同源」など、生活や自然そのものを活用し、内面から体を整えるという医学の国である。しかし、いま中国の消費者は日本でその漢方製品を大量に購入している。今回はそんな日本の漢方製品と中国の「美」について考察してみよう。

 トレンドExpressのクチコミビッグデータバンク「トレンドViewer」の「買った」ランキングで、昨今順位を上げているのが熊野油脂の「馬油ボディーソープ」だ。すでにトップ10からトップ5に食い込む人気ぶりである。(グラフ参照)


「馬油ボディソープ」クチコミ件数の推移
(出所:中国トレンドExpress「トレンドViewer」の数値を基にグラフ化)


 同品は熊野油脂の馬油を利用した身体用洗浄剤で、肌に潤いを与え、みずみずしい肌質を保つとして日本でも人気が高い。

 同品に限らず、馬油を使った日本製品は中国の消費者から高い人気を誇っている。薬師堂の「尊馬油ソンバーユ」も、中国のECサイトで相変わらずの人気を保っている。

 では、馬油は日本独特のものであるかというと、そうではない。中国では早くから馬油の効果が伝え知られてきた。

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森下 智史

株式会社NOVARCA 「中国トレンドExpress」編集長

高校卒業後、約10か月間日本で中国語を学ぶ。1998年2月~上海で学部および大学院(中国古代史)で学ぶ。 2005年に卒業後、上海で在留邦人向け情報誌の編集・ライターとして業務。 2012年に日系市場調査会社上海現地法人でマーケティングリサーチ(産業調査)業務に携わる。 2015年5月、17年間の中国生活に区切りをつけ、帰国。東京で日中間のビジネスコンサルティング業務を経て2018年1月にトレンドExpress(現在はNOVARCA)入社。現在に至る。

https://www.novarca.jp/

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