【週刊粧業2014年11月24日号6面にて掲載】
通信販売には、「代金引換」「クレジットカード決済」「後払い決済」と3つの決済方法があります。代金決済も重要なサービスの1つなので、それぞれの特徴を理解した上で、準備をしておくことが必要です。
①「代金引換」は、お客様が代金と引き換えに商品を受け取る方法です。100%代金を回収できるメリットがある反面、手数料、振込手数料がかかります。
②「クレジットカード決済」は、注文時にクレジットカード番号を入力してもらう方法で確実な代金回収ができ、お客様からも支持が高い支払い方法です。
③「後払い決済」は、銀行振込、郵便振替、コンビニ決済があります。特に、コンビニ決済は、日中は仕事で忙しく、銀行や郵便局に立ち寄ることができないサラリーマンやOLなどには特に支持が高い支払い方法です。後払いはお客様には喜ばれる反面、未回収リスクを伴うのが企業側にとってはデメリットです。
総務省が行った、『平成25年通信利用動向調査』から、インターネットで購入する際に選ぶ決済方法を見ると「クレジット払い」が63・7%と最も高く、インターネットで商品を販売する際には、必ず用意をしておきたい支払い方法といえます。また、クレジット払いのお客様は商品を買い続けてくれる傾向が高いのも特徴です。これは現金を常に用意しておかないといけない代金引換やわざわざ支払いに行かないといけない後払いに比べ、行く手間がかからないという点が大きく影響を与えているといえます。
通販立ち上げ時は、売掛金の管理、督促も手間がかかるので、「代金引換」「クレジット払い」だけで始め、体制が調った後で、後払い決済を導入という形でも構いません。利用したい決済方法が選べないという理由だけで、商品の購入を止めてしまうお客様もいますので、機会損失を防ぐためにも、これらの決済方法は出来るだけ準備をしておいたほうがよいでしょう。
コンビニ決済、銀行振込や郵便振替などの「後払い決済」を利用する場合は、代金の未回収リスクが伴いますので予めどのように対応するかを社内で検討しておく必要があります。支払いが遅れているお客様には出来るだけ早い段階で督促の案内を送ることをお勧めします。
多くのお客様は、悪気なく支払いを忘れているケースがほとんどですので、この督促よって、すぐに入金をしてくれます。時々、悪質なケースで、始めから支払う気がないというような人もいますが、このような人はごく一部の人ですので、人間不信に陥ることなく、対応を行っていってください。