【週刊粧業2018年4月2日号5面にて掲載】
先日、弊社「コスメラウンジ」の会員のうち、コスメラウンジの企画を通じて実際に商品を購入したメンバーと、関心はあるが購入にはまだ至っていないメンバーを招いたワークショップ形式の座談会を十数名で行いました。
会場には、普段購入している化粧品が高価格帯のものからリーズナブルなものまで幅広く、効果や実感についての肥えた審美眼や、コストパフォーマンスにシビアな視点を持つ女性たちが揃いました。
そんな美容感度の高いメンバー同士で、実際にその商品を購入したポイント、魅力などを語り合う場をセッティングしましたが、ブランドPRの視点で思いのほか有意義なものとなりました。
まず、商品購入者に商品の使用実感を話してもらいましたが、「〇万円以上する〇〇ブランドの美容液と同じかそれ以上の実感があるので、断然こちらのほうがコスパが高く感じる」「この価格でこの肌実感であれば、お得だなと感じて、肌悩みの多い妹に買ってあげた」など、コメントが単なる使い心地に終始せず、費用対効果など、実際に自腹で購入した人ならではのリアルな意見がありました。
会に参加した未購入者からは「実際にお金を出して使った人の意見を間近で聞けたので、どこにコスパを感じたのかがわかり非常に参考になった」「高価格帯のブランドやリーズナブルなプチプラに至るまで幅広く賢く買い物をする人の意見だけに、影響を受けて思わず買ってしまった」という後日談も聞かれました。
多く聞かれたのが「実際に買っている人からの意見なので何よりも説得力がある」という点です。それ以外にも「雑誌の美容記事も参考にはするけれど、商品を買って試していないライターとはまた違った深い意見が聞けて参考になった」という声が寄せられました。
一方で、購入した商品に魅力を感じた参加者は、口を揃えて「自分が購入して効果を実感したものについては、魅力を伝えたくなる」と話しています。
購入を迷っている人には、購入者のリアルな感想が参考になり、購入者にとっては他人に良さを伝えたくなる。これこそが口コミの威力であり、熱量がその場で実感できるリアルなオフ会は、ブランド担当者側にとっても消費者の意見が聞ける以上のメリットがあるようです。
また、参加者にとっても「参考になる情報が仕入れられる」「同じ考えの人と商品の魅力を共感しあえる」場は特別感もあり、満足度も高いものであったと思われます。
SNSやネットの口コミだけではなく、時折こうしたリアルな場を設けていくのも、ブランドファンづくりには効果的なのかもしれません。