【週刊粧業2015年7月20日号5面にて掲載】 皆さんこんにちは。公認会計士の五藤です。 前回(第13回)では従業員が主体となって行う人件費不正について取り上げました。今回は人事部員や一定の権限を持つ管理職によって行われる事例についてご紹介します。 従業員レベルの手口とは異なり、人事部員や管理職が関係することで人事データの改ざん等、情報の辻褄を合わせるような手法で行われる可能性があり、より発...
【週刊粧業2015年6月8日号5面にて掲載】 皆さんこんにちは。公認会計士の山藤です。 今まで、様々な不正事例をご紹介してきましたが、今回は従業員の不正への対応策について考えてみたいと思います。1.内部通報制度の確立 第12回のコラムでもご紹介した通り、不正が発見される理由で一番多いものが内部通報制度になります。多くの会社が導入している制度ですが、課題もあります。通報者が社内外でいかなる不利...
【週刊粧業2015年5月11日号5面にて掲載】 公認会計士の五藤です。第10回のコラムに引き続き、今回も人件費に関する不正についてご紹介いたします。今回は従業員が主体となって行う人件費不正です。①架空残業代の受給 (不正事例) 従業員Aは、得意先に訪問後定時に直帰したが、得意先を出た時間を偽り残業したものとして勤務時間を申請した。上司は残業申請内容と従業員Aが提出している業務日報とを照らし合...
【週刊粧業2015年4月6日号5面にて掲載】 今回は、平成22年から平成26年までの国内上場企業による不正事例の発生トレンドについてご紹介します。 企業内の横領等の不正は、日常的に全国各地で発生しています。しかし、国内の大半の企業は非上場企業であるため、仮に不正が起きた場合であっても、そもそもそれらが対外的に公表されることはありません。 しかし、株主や投資家を始めとする多くのステークホルダー...
【週刊粧業2015年3月2日号5面にて掲載】 皆さんこんにちは。公認会計士の山藤です。 第11回では、得意先との結託により在庫を横流しする事例について紹介したいと思います。 〈不正事例〉 企業Aでは、国内数カ所に支店を有しており、近隣の倉庫で各支店での取り扱い在庫を保管し得意先に対して出荷している。企業Aのある支店において長く営業を担当しているBと得意先の発注担当者Cが結託して、Cが改ざんし...
【週刊粧業2015年2月2日号4面にて掲載】 皆さんこんにちは。公認会計士の五藤です。 第10回では、人件費不正全般について取り上げたいと思います。人件費不正は、企業からの資金の横領を目的として利用されることが多いです。また手口はその性質上、内部で完結するものがほとんどであり、外部からは見えにくいという側面もあります。 〈人件費不正の類型〉 給与不正の類型には大きく従業員が主体となって給与の...
【週刊粧業2015年1月12日号6面にて掲載】 第9回では、会社資産を横領する際に一番狙われやすい対象物となる、現金預金についてフォーカスします。横領の対象物としては、換金性の高い現金同等物や有価証券等や、横流ししやすい在庫が狙われることも多々ありますが、横領犯にとっては、何よりも現金預金が対象物として好まれます。 それは、換金行為の必要が無く、その後の足がつきにくいというのが大きな理由とな...
【週刊粧業2014年12月1日号5面にて掲載】 皆さんこんにちは。公認会計士の山藤です。 第8回では、最も耳にする会計不正の1つである、在庫の過大計上について書いてみたいと思います。 〈不正事例〉 小売企業Aでは、各店舗において原則としてPOSシステムを使用した商品の在庫管理を行っている。しかし、POSシステムを導入していなかった店舗で、管理部担当取締役の指示により、店舗担当者が実地棚卸票上...
【週刊粧業2014年11月3日号5面にて掲載】 初めまして、公認会計士の五藤徳彦と申します。今回より吉野に代わり新日本有限責任監査法人のコラムを担当させて頂くことになりました。どうぞ宜しくお願い致します。 今回は、売上債権の回収の局面での不正事例をご紹介します。化粧品業界を含む消費財を取り扱う業界では販売先が小売店等であるため、非常に多数かつ多岐にわたる得意先に対して売上債権を認識するこ...
【週刊粧業2014年10月6日号5面にて掲載】 皆さんこんにちは。公認会計士の田中です。これまで数回に亘り実際の不正事例の紹介をしてきましたが、今回は不正が行われる根底にある不正のトライアングル(図表1)というものについてご説明します。 この理論は米国の犯罪学者が二十世紀に提唱したものですが、現在も不正調査実務を始め、様...
【週刊粧業2014年9月1日号15面にて掲載】 皆さんこんにちは。公認会計士の山藤です。 第5回では、遠隔地のロケーションにおける出納担当者による現金の横領について書いてみたいと思います。 (不正事例) 被害企業Aは日本企業であるが、ASEAN圏においても海外子会社Bによる事業展開を行っている。B社...
【週刊粧業2014年8月4日号12面にて掲載】 皆さんこんにちは。公認会計士の吉野です。 第4回では、営業担当者による架空売上計上の不正事例をご紹介します。架空売上計上の方法はいくつかありますが、今回は「押し込み販売」の事例です。 〈不正事例〉 被害企業A社は3月決算の会社であり、営業担...
【週刊粧業2014年7月21日号7面にて掲載】 皆さんこんにちは。公認会計士の田中です。第3回では、在庫の横流しに関する不正事例をご紹介します。 〈不正事例〉 返品倉庫担当者Aは、卸売業者や小売業者から返品される自社の製品について、再販売の可否の品質チェック及び、再販売不能と判定された製品についての廃棄処理手続を担当している。...
皆さんこんにちは。公認会計士の吉野です。 前回より、当法人によるコラムはタイトルを「不正事例に学べ!」に変更して掲載しております。様々な不正事例をご紹介し、皆様の身の回りでの同様の不正の発生予防等に役立てていただく場としていただければと思います。 第2回では、架空の人件費の横領に関する不正事例をご紹介します。 ...
古今東西、横領着服を始めとした様々な不正が企業を悩ませています。我々監査法人も、時には不正を暴く立場として、時には発覚した不正に対する調査委員会の一員として、またある時はその後の再発防止策の構築のサポート役として、様々な立場で不正に関与しています。 当法人によるコラムは今回からタイトルを「不正事例に学べ!」に変更します。様々な不正事例をご紹介し、皆様の身の回りでの同...
田中計士
新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー
2000年、監査法人太田昭和センチュリー(現新日本有限責任監査法人)に入所後、化粧品、食品、宝飾品などの消費者製品メーカーを中心とした監査業務に従事。その他、株式公開支援業務、内部統制アドバイザリー、デューデリジェンス、経理財務専門誌への寄稿、セミナー講師等、幅広い業務を行う。
http://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/industries/basic/cosmetics-and-toiletries/
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