スマートフォンをはじめとするデバイスの普及やAI・IoTの進化に伴い、ビッグデータの利活用が加速度的に進み、企業のIT(情報技術)戦略が大きな変化を迎えている。
ポーラ・オルビスHDでは、従来の化粧品の枠にとらわれない新たな価値の創出に向けて、AI分析を搭載した対話可能デバイス「スマートミラー」(写真)を開発したNovera(ノベラ)と共同研究を開始する。
オルビスは2018年10月23日、基幹商品のエイジングスキンケア「オルビスユーシリーズ」を刷新するにあたり、同日から店頭での肌診断データを無料スマートフォンアプリ「ORBISアプリ」に連携する新たな取り組みを開始した。
医薬部外品OEMメーカーで、スキンケアブランド「sakuraim(サクライム)」を展開する天真堂は、IoTとAIの技術を活用した「IoT容器」(特許申請中、写真)を独自開発した。
ユニ・チャームでは、京都大学大学院と共同で発達科学の知見に基づき、「ムーニーちゃんとトイレトレーニング」アプリを研究開発し、2017年5月より配信している。
ブルーベル・ジャパンでは2018年9月末、「私」に似合う香水が見つかるデジタル簡易診断ツール「パフューミー(PERFU‐ME)診断」の店頭や同社フレグランス公式サイトでの展開を開始し、これまでのアクセス数はおよそ1カ月で20万件に達した。
イプサでは、店頭とEC両会員のID連携による一元管理をベースにした、より効果的なCRM施策を2018年7月より全店で開始した。
ドクターズコスメを展開するハイサイド・コーポレーションは、主力ブランド「アンプルール」の公式サイト内で、AIを活用した自動会話プログラム「チャットボット」によるカスタマーサポート(CS)を、今年9月より本格的にスタートしている。
男性用スキンケア化粧品を中心に展開するバルクオムは、サブスクリプション型定期通販モデルのCRMの精度改善と、顧客ロイヤリティを数値化するNPS(Net Promotor Score)の運用を推進している。
メーカー各社では取得した有益なデータをもとに、従来の枠にとらわれない新たな商品・サービスを生み出す研究開発が活発化している。今特集では、関連企業8社(ポーラ・オルビスホールディングス、オルビス、天真堂、ユニ・チャーム、ブルーベル・ジャパン、イプサ、ハイサイド・コーポレーション、バルクオム)を取材した。
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