こちらのコーナーでは、「【通販化粧品メーカー】市場トレンド・売上ランキング・企業一覧」と題し、市場トレンドや参入各社の取り組みについてまとめています。
TPCマーケティングリサーチによると、2024年の化粧品の通販市場規模は、前年比2.6%増の6130億円と予測されています。調査開始の2000年以来、過去最高を更新し、市場規模は2000年比で約2.9倍、直近10年間で約1.5倍に拡大しています。
2023年の市場規模は、前年比3.8%増の5977億円だったため、2024年も引き続き成長を遂げました。特に、ECモールが台頭する中で、通販化粧品市場は大きく躍進しています。
通販化粧品メーカーとは、インターネットやカタログなどを通じて化粧品(スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、フレグランスなど)を販売する企業のことです。通信販売は、消費者にとって利便性が高く、店舗に足を運ぶことなく化粧品を購入できるため、近年その需要が高まっています。ファンケル、オルビス、新日本製薬などがその代表例です。
通販化粧品とは、インターネットや通信販売などを通じて購入できる化粧品のことです。店舗で直接商品を手に取って確認できないため、顧客のニーズに合った商品を見つけるための工夫がなされています。具体的には、ウェブサイトやカタログ上で詳細な商品情報や画像、レビューなどを提供し、安心して購入できるようサポートしています。
商品情報の詳細な提供:商品の成分、効果、使用方法などを詳細に説明しています。
画像や動画の活用:商品の質感を分かりやすく伝えるために、高画質画像や動画を掲載しています。
レビューや口コミの活用:実際に商品を購入した人のレビューや口コミを掲載し、他の顧客の意見を参照できるようにしています。
サンプルの提供:商品の使い心地を体験してもらうために、サンプルを提供しています。
手軽に購入できる:遠方や時間がない場合でも、自宅にいながら手軽に購入できます。
商品比較がしやすい:複数の商品情報を比較し、自分に合った商品を選ぶことができます。
限定商品が購入できる:店舗では手に入らない限定商品が購入できる場合があります。
通販化粧品メーカーの特徴について解説します。
1.オンラインでの販売
インターネットショップや自社のウェブサイト、外部のECモールなどを利用して商品を販売します。
2.多様な販売方法
カタログやメールマガジンなどを活用して、幅広い顧客に商品情報を届けます。
3.カスタマーサービス
問い合わせや返品など、顧客対応を丁寧に行います。
4.詳細な商品情報
商品の成分や効果、使用方法などを詳しく説明し、顧客が安心して購入できるようにサポートします。
通販化粧品メーカーは、店舗を持たないため、店舗運営コストを抑えることができます。また、インターネットの特性を活かして、幅広い地域に商品を届けることができます。
主な通販化粧品メーカーとしては、ファンケル、オルビス、新日本製薬などが挙げられます。特に、ファンケル、オルビス、DHCは通販化粧品市場における売上高上位に位置し、多くの顧客に支持されています。
1.ファンケル
化粧品や健康食品、サプリメントなどを製造・販売する日本有数のメーカーです。特に、無添加化粧品で知られており、肌に負担をかけない製品づくりを創業時から心がけています。
2.オルビス
ポーラ・オルビスホールディングスが展開するスキンケアを中心に展開する化粧品ブランドです。「ここちを美しく。」をブランドメッセージに掲げ、常識にとらわれない視点から、ここちよい毎日に寄り添った商品やサービスを提供しています。
3.新日本製薬
化粧品、健康食品、医薬品の企画・販売(通信販売、店舗販売、卸売)を行う会社です。本社は福岡市にあります。特に、スキンケアブランド「パーフェクトワン」が有名です。
これらの企業は、それぞれ独自のブランド戦略や商品開発、販売戦略を立てて、通販市場で競い合っています。
1位:ファンケル(1149億900万円)
2位:DHC(874億1300万円)
3位:オルビス(481億9000万円)
4位:新日本製薬(361億700万円)
5位:再春館製薬所(254億円)
6位:ハーバー研究所(120億3800万円)
7位:ランクアップ(120億円)
8位:北の達人コーポレーション(98億3100万円)
9位:アクシージア(82億1600万円)
10位:アルマード(75億3900万円)
通信販売と訪問販売の主な違いは、消費者へのアプローチ方法です。通信販売は、事業者から広告や情報を送り、消費者がそれをもとに購入を決定し、通信手段で申し込みます。一方、訪問販売は、事業者が直接消費者の自宅に訪問して、商品やサービスを勧誘します。
1.アプローチ方法
通信販売:消費者自身が広告を見て興味を持ち、自主的に申し込みます。
訪問販売:事業者が直接消費者にアプローチして、勧誘を行います。
2.クーリング・オフ
通信販売:訪問販売のように不意打ちに契約させられるわけではないため、クーリング・オフ制度は設けられていません。
訪問販売:消費者の不測の事態による契約を防ぐため、クーリング・オフ制度が設けられています。
3.契約の成立
通信販売:消費者が広告を見て自主的に申し込み、契約が成立します。
訪問販売:事業者が消費者に商品を勧誘し、契約が成立します。
通信販売は、消費者自身が情報を収集し、自発的に購入を決定するのに対し、訪問販売は、事業者が直接消費者にアプローチして勧誘します。クーリング・オフ制度や法律上の規制も、これらの違いによって異なってきます。
ポーラ・オルビスHDは、化粧品事業を中心に個性豊かなマルチブランドで構成された企業グループ。日本、アジアをはじめとする世界各国にて多様な販売チャネル・価格帯で事業を展開しています。
「ポーラ」「オルビス」「DECENCIA」「THREE」「Jurlique」
ファンケルグループは、化粧品・健康食品の製造・販売を行っており、「美」と「健康」の領域を中心に、世の中の「不」の解消に取り組んでいます。
「ファンケル」「ビューティブーケ」「AND MIRAI」「boscia」「mogu(モグ)」
新日本製薬は、化粧品ブランド「パーフェクトワン」を中心に通信販売、全国の直営店での販売、卸流通チャネルでの販売を行っています。
「パーフェクトワン」「パーフェクトワン フォーカス」「Fun & Health」ほか
ランクアップは、化粧品や健康食品の開発・販売を行うメーカーで、女性が幸せに生きる社会にするという理念のもと、化粧品や美容の領域に限らず、女性を応援できる新規事業を展開しています。
アクシージアは、中国プレミアム・スキンケア市場を主戦場とする化粧品メーカー。『アジア(ASIA⇒AZIA)の美』を発信するとの想いを社名に込めています。
再春館製薬所の製品には、基礎化粧品の「ドモホルンリンクル」や痛散湯などがあります
ハーバー研究所は、化粧品・医薬部外品・健康食品の開発、製造、販売を行うメーカー。Health Aid Beauty Aid(美と健康を助ける)の略で、これを実現するために無添加主義を貫いてきました。
アルマードは、基礎化粧品・メークアップ化粧品・サプリメント・医薬部外品の企画・開発・販売を行うメーカー。卵殻膜のパイオニア企業として知られています。
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