ブックタイトル化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2019.10(季刊No.181号)

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概要

化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2019.10(季刊No.181号)

16C&T 2019-10特集ホシケミカルズ原料・容器・OEMの多方面でプラスチック使用量削減へ化粧品づくりの総合商社としてクライアントを総合支援をプラスチックからガラスに見直す動きが高まっており、採用が進んでいる」(平地氏)という。 また、容器の一部に使用されているプラスチックを代替する動きも高まっているといい、オーガニックやナチュラルを訴求するブランドでは商品の持つ世界観ともイメージが合致するため、キャップに木材を採用するクライアント企業も増えているようだ。 「ガラス瓶は、セラムなど容量の少ないスキンケア製品を展開する高級系・オーガニック系ブランドでの採用実績が高まっている。しかし、ガラス瓶の課題として輸送の問題があるため、通販チャネルをメインとするクライアント企業などではお客様の状況に応じた別のプラスチック代替容器を提案している」(平地氏) 同社では容器に関する取り組みとして今後、植物性プラスチック・生分解性プラスチック・バイオマス・陶器などの容器を製造する国内外の容器メーカーとのネットワークをさらに拡充し、ガラス瓶以外のプラスチック代替容器の提案を強化していく考えだ。 「ガラス瓶以外のプラスチック代替容器に関して、 化粧品原料商社として1975年に創業し、化粧品OEMや容器製造なども手がけるホシケミカルズでは、「原料」「容器・パッケージ」「OEM」に至る化粧品製造の全てをワンストップで網羅する総合商社として、化粧品づくりにおいて多方面からプラスチック使用量の削減に取り組んでいる。 原料に関しては近年、洗顔料や全身洗浄料のスクラブ剤などで汎用的に使用されているマイクロプラスチックビーズに対し、環境への影響を懸念する動きが広がっている。 これを受けて同社では、マイクロプラスチックビーズ代替原料として、植物性プラスチック素材・セルロース由来(生分解が可能な)スクラブ剤・コーンスターチ由来スクラブ剤・シリカ系スクラブ剤といった、天然由来の顆粒やスクラブ剤の採用実績が着実に増えているという。 原料ではこのほか、果実由来のパウダーや天然の食物繊維でソフトスクラブ効果が期待されるこんにゃく由来原料などのスクラブ剤を国内外の原料メーカーから幅広く調達し、クライアントの要望に応じて多種多彩な天然由来のマイクロプラスチックビーズ代替原料を提案している。 「洗顔料のOEMでは現在、新規受注の全てにおいて天然由来のスクラブ剤を配合した製品の提案を行っており、採用実績を積み重ねている」(企画開発室広報 平地祥子氏) 容器に関しては、環境保護や企業の社会的責任(SDGs)といった観点から、プラスチック使用量の削減に向けて既存製品で使用しているプラスチック製容器から使用済みガラスを再利用したガラス瓶を新たに採用するOEMのクライアント企業も表れている。 既に、海外のクライアント企業からは日本よりも早い時期からリクエストがあり、「スキンケア容器原料商社として国内外から多種多様な天然由来スクラブ剤を調達