ブックタイトル化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2019.10(季刊No.181号)

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概要

化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2019.10(季刊No.181号)

C&T 2019-10 7連載 化粧品のリテラシー第40 回『やめられない』ではなく『止める』琉球ボーテ㈱ 代表取締役 島田 邦男1955年東京生まれ 工学博士大分大学大学院工学研究科卒業、化粧品会社勤務を経て日油㈱を2014年退職。日本化粧品技術者会東京支部常議員、日本油化学会理事、日中化粧品国際交流協会専門家委員、東京農業大学客員教授。日油筑波研究所でグループリーダーとしてリン脂質ポリマーの評価研究を実施。日本油化学会エディター賞受賞。経済産業省 特許出願技術動向調査委員を歴任。主な著書に「Nanotechnology for Producing Novel Cosmetics in Japan」(㈱シーエムシー出版)「Formulas, Ingredients and Production of Cosmetics」(Springer-Veriag GmbH)他多数はじめに 私たちの体には、ウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに体内で「抗体」がつくられ、これらの外敵をやっつけようとする「免疫」という仕組みが備わっている。 ところが、この免疫の仕組みが食べ物や花粉など私たちの体に害を与えない物質に対しても「有害な物質だ!」と過剰に反応し、攻撃をし過ぎる結果、逆にマイナスの症状を引き起こしてしまうのが「アレルギー」だ。本来は体を守るはずの反応が、自分自身を傷つけてしまうアレルギー反応に変わる。 かゆみを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返す「アトピー性皮膚炎」もその一つ(図1)。厚生労働省の調査によると、わが国における患者数は、2014年時点で45万6000人にものぼる。その対策を訴求しているスキンケア製品も多い。図1 痒みの止まらないアトピー患者1)