ブックタイトル週刊粧業2019年4月8日号

ページ
11/16

このページは 週刊粧業2019年4月8日号 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

週刊粧業2019年4月8日号

週  刊  粧  業(第3種郵便物認可) 同社はCSR活動の1つとして、正しい知識に基づいたスキンケア方法の啓発活動に取り組んで(11) 2019年(平成31年)4月8日第3155号市場を牽引しており、16年より市場規模は80億円台に到達している。 2018年は、主要ブランドから乾燥やテカリ、シミなど複数の肌悩みを1品でケアするオールインワンタイプのアイテムが発売されたことで市場はさらに活性化し、 男性用スキンケア市場(SRIデータ)は、男性のケア意識の向上とともに拡大傾向にあり、2012年以降は毎年3~5%の伸長率で推移している。2015年頃より中高年層をターゲットにしたエイジングケア訴求のブランド・アイテムが前年比5%増の88億8300万円だった。 「メンズケシミン」は、シミに悩む女性をターゲットにシミ対策スキンケア「ケシミン」を展開する中、購入者層の1割弱が男性であることを突き止め、男性の潜在的なシミ対策ニーズを把握し、してトラネキサム酸の研究を進めた。 研究では、シミ部分はシミがない部分に比べてプラスミン活性が強いことや、女性に比べて男性はプラスミン活性が高いことを確認し、トラネキサム酸配合の試験サンプルを1日2日、シミ部分に1カ月間使い続けたところ、使い始めに比べてメラニン値を有意に低下させる効果が確認された。2014年2月に男性のシミ対策専門ブランドとして「メンズケシミン」を立ち上げた。現在は化粧水(ボトル160mL詰替用140mL)、乳液(110mL)、クリーム(20g)の3種4品を展開しており、2018年ブランド売上高は前年比13・4%増の7億円と好調に推移している。 同社の男性シミに関する研究では、直径6㎜以ミの原因となる紫外線対策に関して、男性の日やけ止め使用率はわずか8%にとどまり、9割以上が日やけ止めを塗って紫外線を予防していないこともわかっていた。 男性はまだ紫外線の予防意識が低いことから、同社は紫外線を浴びることでメラニン産出を伝達する炎症性物質「プラスミン」に着目し、プラスミン活性を抑える成分と上の大きなシミ保有者は30代で10%未満だが、40代になると約50%を占め、40代から大きなシミが発生しやすくなることを突き止めた。さらに、男性のシミは女性よりも色が濃く、目立ちやすいことも確認した。その研究結果に比例するように、男性の年代別にみた肌悩み調査では、30代の悩み5位だったシミが、40代で2位、50代で1位と年を重ねる毎に悩みとして深くなっている。 また、20~59歳の男性2075人に実施したスキンケアに関する調査では、スキンケアを日常的に行っているのは34%にとどまり、7割近い男性がスキンケア習慣を身につけていない。また、シおり、前回は認定NPO法人カタリバが運営する被災地の放課後学校「コラボ・スクール」で行われ、地元の中高生を中心に17名がニキビ用スキンケアのための洗顔レッスンを体験した。 今回は、少子高齢化や医療の高度化に伴い、より重要な役割を担う看護師を目指す学生に対して、スキンケアの正しい知識や秘訣、ちょっとしたメークの工夫を伝える試みとして開催された。 体験レッスンでは、トータルビューティークリエイターの島田久美子氏がスキンケアとメークアップの講授を行い、深谷市近隣のオルビス・ザ・ショップを中心に数名のビューティーアドバイザーもレクチャーの補佐として参加した。特に、美肌を保つためのスキンケアのポイントはうるおいをキープすることであるため、保湿ケアとケアアイテムの正しい使い方について集中的にアドバイスした。 スキンケアプログラムでは、洗顔料で洗い、化粧水で潤いを与え、保湿液で潤いを守るという正しい洗顔の3ステップのレクチャーが行われ、参加者は実際に「オルビスユー」シリーズの洗顔料や化粧水を使いながら効果的な洗顔についての理解を深めた。レクチャーを行った島田氏は「少し面倒だと感じても、続けていけば5年後10年後に変化に気がつく」と日々のスキンケアの重要性を訴えた。 今回のイベントを主催したヒューマンケア学部看護学科3年の中嶋千聖さんは「これから肌トラブルに悩む学生がいれば、今回学んだことを活かしてアドバイスをしていきたい。また、開催にあたり協力してくれたオルビスにとても感謝している」と今後の抱負や感謝の言葉を口にした。今すぐクリック! 週刊粧業マーケットその悩み、週刊粧業が解決します!急な調べもので困ったことありませんか?探したい記事の キーワードを入力①明日のプレゼンまでに市場動向に ついての資料を整えたい。②過去に読んだ記事に新ビジネスの ヒントがあるので今すぐ欲しい。③新聞配達では日数がかかるので 間に合わない。何とかしてほしい。               etc…週刊粧業(各媒体)の記事がPDFで購入できます! 男性用シミ対策スキンケア「メンズケシミン」を展開する小林製薬は3月14日、都内で40代からのシミ対策セミナーを開催した。セミナーでは、スキンケア事業部の研究開発部スキンケア開発グループの恒松希氏、マーケティング部マーケティンググループの松坂厚介氏が講師を務め、男性シミに関する研究成果や調査結果を報告した後、2月中旬にリニューアル発売した「メンズケシミン」の特徴とマーケティング戦略について説明した。また、スペシャルゲストとしてインプレッションマスターの重太みゆき氏が登壇し、第一印象アップにつながる話し方やしぐさを紹介した。 オルビスは3月15日、第2回目となる「Share the beauty モコモコ泡体験レッスン」を東都医療大学で開催した。今回の開催は同大学の学生の呼びかけによって実現したもので、体験レッスンには看護学科の学生22名と職員20名が参加した。オルビススキンケアの啓発活動「Share the beauty」開催男性のシミに関する知見を広げるセミナー開催小林製薬 シミが気にならなかったり、シミに気づかなかったりする男性がそれぞれ7割以上いる中で、松坂氏は「いかに男性に気づきを与え、スキンケア意識を高めていけるかがブランド成長の鍵になる」と話し、今後のマーケティング戦略について語った。 「男性の顔のシミは薄く数が少ないほど女性からの印象が良くなり、シミの予防・改善は女性からの好感度アップにつながりやすいことも当社の調べでわかっている。昨年はその知見を活かし、シミのあるなしで女性から見た印象に影響することをWeb媒体で発信したところ、店頭売上につながる事例が得られた。TVCMと並行して、Webや雑誌では周囲から見たシミのある男性の顔印象を引き続き伝えることで、男性のシミケア意識の向上を図っていく」 以上の研究・調査の知見をもとに、「メンズケシミン」の有効成分をビタミンC誘導体から、男性のシミ予防に高い効果が期待できるトラネキサム酸に処方を変更して、2月中旬より販売を開始した。3月16日より40代男性に気づきを与えるTVCMを投下し、シミのケア意識を喚起していく。松坂氏は、「現在のメンズケシミンの主要ユーザーは50~60代が中心なので、40代からのシミケアを啓発してユーザーの裾野を広げていきたい」と意気込む。 しかしながら、課題も残っている。同社の調べでは、男性の73%が「自分のシミが気にならない」と答えた。ターゲットを絞り込み、シミのある男性への調査では、「シミはない」と認識する男性が44%、「シミはあるが気にならない」男性が30%存在している。「メンズケシミン」を改良発売40代からのシミケアを啓発