ブックタイトル週刊粧業2019年4月8日号

ページ
12/16

このページは 週刊粧業2019年4月8日号 の電子ブックに掲載されている12ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

週刊粧業2019年4月8日号

第3155号 (第3種郵便物認可) 週  刊  粧  業 2019年(平成31年)4月8日(12)クラウド研究会 発起人・幹事兼インテック プリンシパルの中川郁夫氏が、「デジタルがもたらす市場構造の変革~中国の最新事例に学ぶ~」をテーマに講演を行った。 中川氏はまず、デジタル経済の進展により、貨幣とモノの交換によって成立する「交換の市場」から、顧客1人ひとりの信用を重視する「つながりの市場」へと移行していることを説明し、顧客1人ひとりに対する信用を重視する実例として、アメリカ・ディズニーワールドで使用される「マジックバンド」を挙げた。 この「マジックバンド」は、入場パス・ファストパス・クレジットカード・ホテルのルームキーなどの機能を有し、顧客それぞれに合わせたサービスを提供している。中川氏は、「これまでは、個人が匿名のまま、モノと金が交換される『匿名経済』であった。しかし、近年、顧客の属性や決済などから顧客1人ひとりへサービスを提供するようになっている。これは、個人の信用からサービスを提供していく『顕名経済』といえる」と現在の情勢を分析した。 加えて、キャッシュレス社会についても、中国のAliPay(アリペイ)がキャッシュレス決済の提供にとどまらず、決済情報を基にデータ分析まで実施している事例に触れ、顧客の信用スコ 表彰式では、冒頭に澤田道隆理事長(花王社長)が挨拶に登壇し、その後受賞者へ表彰が行われた。 澤田理事長は、「かつてと比べて論文レベルが上がり、審査員の皆様は相当苦労されたと思う。受賞者の皆様も、長年にわたる努力の結果の受賞に心からお祝い申し上げたい。それぞれの業務を通じて、業界・学会の発展と国民生活の発展に寄与して欲しい」と祝辞を述べた。 油脂技術論文部門最優秀賞/「カルボキシデシルトリシロキサンを含むα型水和結晶相の発見とその物理化学的特性」(資生堂) 油脂技術論文部門優秀賞/「香りによる抗披露作用における嗅覚機構の関与」(花王、理化学研究所)▽「脂溶性ビタミンナノエマルションのジャイアントユニラメラベシクル(GUV)と角膜上皮細胞における膜透過」(ライオン、北陸先端化学技術大学院大学) 油脂産業論文部門優秀賞/「ケニアにおける次世代調理用油脂『アボカドオイル』の生産及び油脂産業と非電化農村地帯をつなぐ技術革新」(ミヨシ油脂)▽「真にカーボンニュートラルなパームアに重点を置く傾向に拍車がかかっていると訴えた。 中川氏は、「産業革命がもたらした自動化・機械化は、消費者を匿名・マス・大衆として扱ってきた。しかし、デジタル経済がもたらす顕名化は、パーソナライズされた顧客を対象としている。貨幣中心のモデルではなく、顧客の信用基盤中心のモデルへと移行する現在においては、こうしたモデルへの適合でなく、さらに先を見据えたビジョン先行型・未来志向型の思考が求められる」と述べた。次に、ジャパンショッピングツーリズム協会代表理事・事務局長の新津研一氏は、「自動車産業を超える観光産業を掴め~15兆円市場へのヒント~」と題して講演を進めた。インバウンド需要については、「電子商取引法が成立しても、なお中国からの訪日観光客数は増えており、今後も増加が見込まれる」と述べ、それを裏づける材料として、10月の消費増税後の訪日観光客へのプロモーション強化とラグビーワールドカップ開催からスタートする訪日観光客対応の本格化、活用が予想される臨時免税店制度などを紹介した。 最後に、TrueData データマーケティング部 課長の田村健二郎氏は、「ドラッグストア売上データから見るエリア別インバウンド消費最新動向」を発表した。 ドラッグストアにおけるインバウンド消費は、2017年・18年のピーク時には爆買いの頃の水準へと回復したが、2019年1月は1レシート当たりの消費金額が前年同月比1・4%減の1万4888円となり、18年2月以降初めて1万5000円を割る結果になったという。 田村氏はこの結果について、「一般的なドラッグストアにおける1レシートあたりの金額が約1610円であることを踏まえると、引き続き大きな消費額であることがわかる。商品別・エリア別にみても、それぞれの地域で異なる結果が出ているため、適切なターゲットに適切な製品を売ることがより重要だ」と説明した。 最後に登壇したプラネットのイノベーション推進部 森田一翔氏は「インバウンド研究会の活動報告と今後のチャレンジ」を報告した。 今回、2期目を迎えた研究会では、ボランティア団体「おせっかいジャパン」と行ったフィールドワーク「おせっかいin Tokyo」、インバウンドPR戦略の仮説を立てる「MISSION:Ryoma」などを実施した。 森田氏は今後について、「第3期は、訪日外国人の実態調査として『街頭フィールド調査』や『ソーシャルバイヤーとの交流』を実施するなど、最新動向の把握に努めていく」と展望を語った。ドラッグストアのインバウンド消費、19年1月に減少油脂優秀論文表彰式を開催 油脂工業会館は2月21日、都内で平成29年度油脂優秀論文表彰式を開催した。同会館は、油脂技術の研究向上を目的とした油脂技術論文部門と、油脂工業関係企業の識見を引き出すための油脂産業論文部門から、優秀論文を毎年選定し、表彰と賞状・賞金を贈呈している。油脂技術論文部門では、最優秀賞・優秀賞で計3論文を、油脂産業論文部門では、優秀論文・審査委員特別賞で計4論文を選定し表彰した。油脂工業会館 プラネットは3月13日、「『中国市場の構造変革の本質』と『インバウンド市場の今後』を学ぼう!」をテーマに特別セミナーを開催した。挨拶に登壇した田上正勝社長は、「インバウンド関係のセミナーは、今回で3回目となる。1月の電子商取引法成立によって中国バイヤーが減り、各社の売上に影響を出始めているが、今セミナーでは、最新の動向や知見を通じて、今後のインバウンドについて考える機会にして欲しい」と語った。プラネット油の創出」(花王)▽「タイワンハチジョウナを用いた奇数脂肪酸生産システムの構築」(日油) 油脂産業論文部門審査委員特別賞/「フランチャイズ型ヘルシーオイル事業による高齢者雇用の推進」(ADEKA)澤田理事長 セミナーではまず、大阪大学招へい准教授兼T中国の最新動向伝える特別セミナーを開催田上社長本体(1冊)1,500円(税抜)年間(4冊)6,000円(税抜) 購読のお申込みはコチラで検索ください週刊粧業 C&T季刊No.179 化粧品・トイレタリーの専門誌 ミラーレスコスメ化粧品開発展を終えて出展企業9社が展示会の反響語る着実に存在感を高める化粧品売場BEAUTY SCIENCE/美白&サンケア原料独自の研究アプローチで迫るシミ・紫外線対応素材国内物流サービスTREND忙しい現代女性のキレイを叶えるメークアイテムが大注目人材不足・価格競争に耐えうる優れた物流へ・店頭レポート・売上&伸び率ベスト10・百貨店メッセージ・フォトレポート追 跡緊 急レポートマイクロプラスチック代替原料海洋汚染・生物への影響に歯止め「アジア+1」の可能性を探る「MadeinJapan」の価値再認識から世界へ春2019.4FOCUS外観で悩む人の背中を押すため自身の経験を活かした「リハビリメイク」を推進かづきれいこ 氏有限会社かづきれいこ代表取締役プロダクトと技術の両立でジャパンビューティを世界に伝授春日 郁代 氏ヒューマンリソースコミュニケーションズ代表取締役社長