ブックタイトル週刊粧業2019年4月8日号

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概要

週刊粧業2019年4月8日号

週  刊  粧  業(第3種郵便物認可) 売上高は2・5%増(為替変動調整後の実質では5・4%増)の72億3300万ユーロ、支払利息を含む税前利益(EBIT)は2・3%増の11億1300万ユーロ、純利益は9・6%増の7億5600万ユーロとなった。 荒利益率は0・9P減の60・4%と低下した。このためEBIT比率は横ばいの15・4%に止まった。 セグメント別業績は、一般消費財部門が売上高で1・6%増(同5・0%増)の58億9000万ユーロ、EBITで2・5%増の9億0300万ユーロ、EBIT比率で0・1P増の15・3%、テサテープに代表される接着剤部門が売上高で6・8%増の13億4300万ユーロ、EBITで1・3%増の2億1000万ユーロ、EBIT比率で0・8P減の15・7%となった。 一般消費財部門の地域別売上高は、西欧が3・2%増(同3・9%増)の23億5400万ユーロ、東欧が1・1%増(同5・3%増)の5億8700万ユーロ、北米が3・4%増(同7・3%増)の4億4100万ユーロ、南米が11・7%減(同2・8%減)の6億1000万ユーロ、アジア・アフリカ・オーストラリアが4・2%増(同8・8%増)の18億9800万ユーロとなっている。 2019年度の業績見通しは、一般消費財部門が売上高で3~5%増、EBIT比率で14~14・5%、接着剤部門が売上高で3~4%増、EBIT比率でやや低下し、全体では売上高で3~5%増、EBIT比率で14・5%を見込んでいる。 今年1月1日に就任したステファン ロッカー(Stefan De Loecker)CEOは、「2018年度は経済環境の歴史的な逆風に晒された。このほど策定した長期戦略では、2023年度までに一般消費財部門の実質売上成長率を年間で4~6%と計画し、EBIT比率を16 ~17%に持っていく」と語る。 ドイツを拠点にグローバルスキンケアブランド「NIVEA」を展開する「バイヤスドルフ」の2018年度決算(1~12月)は、南米が苦戦したが北米、欧州、アジアなどが好調で増収増益となった。(13) 2019年(平成31年)4月8日第3155号 全米最大の化粧品専門店チェーンで全店に美容サロンを併設する「ウルタ ビューティ」(Ulta Beauty)の2018年度決算(2月2日締)は、100店を超える積極的な出店に加え、既存店も好調に推移したことなどで増収増益となった。 2019年度は、出店を80店に抑えるが、eコマース売上が20~30%伸びると予想するなど既存店が引き続き好調に推移すると予想していることから引き続き増収増益を見込んでいる。 2018年度の売上高は14・1%増の67億1661万ドル、営業利益は8・8%増の8億5408万ドル、純利益は18・6%増の6億5855万ドルとなった。なお美容サロンの売上は8・5%増の3億0090万ドルとなっている。 荒利益率は0・3P増の35・9%と向上したが、経費率は人件費の増加などで0・9P増の23・2%と悪化した。この結果、営業利益率は0・6P減の12・7%と収益性はやや低下したものの依然として高水準を維持している。 既存店は前年度の11・0%増には及ばなかったものの、8・1%増と引き続き好調に推移している。内訳は客数が5・3%増、客単価が2・8%増とバランスよく伸びている。このうち小売部門の既存店は、美容サロンの3・6%増を含めて5・1%増となっている。eコマースの既存店は35・4%増と高い伸びとなっている。 出店は107店、閉鎖は7店で期末店舗数は1174店となっている。売場面積の増加率は8・1%だった。 マリー ディロン(Mary Dillon) コティの2019年6月期上期決算(2018年7~12月)は、高級化粧品部門は好調だったが、一般化粧品、サロン向けプロ用化粧品が苦戦したことで減収赤字決算となった。 売上高は6・8%減(実質3・2%減)の45億4CEOは、「既存店が引き続き好調に推移した。とりわけ客数が伸びている。主要カテゴリーのシェアは伸び続けており、とくにデジタル売上が好調だ。MD、オペレーション、eコマース、マーケティング、サプライチェーン、システムなどの戦略が効果を上げ業績に貢献した」と語る。 2019年度の業績見通しは、80店を新設、20店をリモデルないしリロケートし、270店を改装することで、売上伸び率を10%台の前半、既存店で6~7%増と見込んでいる。eコマースの伸びは20~30%増を予想している。 設備投資は2018年度の3億1900万ドルしてガラスびん専門店「CuteGlassShop and Gallery」を大阪市内にオープンした。 大正時代の古民家をリノベーションした空間に、同社がコレクションするガラス製品の 環境を起点にプラスチック全盛時代に歯止めをかける世論が強まる中、1895年創業の老舗ガラスびんメーカー・日本精工硝子が昨年7月にガラスびんの歴史や文化とともに、魅力の発信拠点と展示ギャラリーと、自社製ガラスびんを1点から販売するショップ機能を兼ね備える。  同社製ガラスびんは、オーストラリア産の厳選した砂を使用する素材へのこだわりによる透明度の高さが特徴だ。リサイクルも自社製びんのみで行うことで高透明を維持する。高透明さに独創的なデザインを取り入れたガラスびんは近年、「ハーバリウムアーティストの間でクチコミが広がり、注文が増えている」(同社)という。 高透明なガラスびんを見て触れて購入できる店舗は、近年のレトロブームも後押しし、早くも市内の新たな観光スポットとして注目されている。来館者の7割は女性だが、歴史ある家屋の改修ということで遠方からの来館者も多く、「予想以上の反響」と笑顔を見せる。アルセット(写真)にも主力の化粧水と乳液にガラスびんを採用したりと、「使うたび、キレイになっていく過程でガラスの魅力も感じてもらえるよう設計した」(同社)。これまでECで展開してきたが、ショップの一角に体験・販売スペースを設け、ガラスびんと同様、品質へのこだわりを直に伝えて愛用者を増やしていく考えで、5月には上海で開催される美容博覧会(International Beauty Expo)に初出展し、シリーズ新製品も披露する予定だ。    (菅) 耳馴染みの良い店名の「キュートグラス」は、同社が2014年に開発・発売したスキンケアシリーズ(全7品、2000~4000円)からきている。 「キュートグラス」は、「巡り」に着目し、分裂酵母エキスや和漢植物エキスなどを配合した高保湿・うるおいスキンケアシリーズで、クレンジング、洗顔料、化粧水、美容液、乳液、クリーム、アイクリームの7品をラインナップする。中身成分へのこだわりもさることながら、ガラスボトルの底がハート型であったり、フルトライコスメを通してガラスの魅力を伝播「CuteGlass(キュートグラス)」日本精工硝子母子手帳第229回 アメリカの高級百貨店「ニーマン マーカス」(NeimanMarcus)の2019年度上期決算(1月26日締)は、既存店が堅調に推移したが、荒利益率が低下したことなどで減収営業減益となった。最終利益面では、前年同期の減税関連の戻入れ益の反動で黒字から赤字に転落している。 売上高は4・0%減の24億7310万ドル、その他収入を含めた営業収益は4・0%減の24億9851万ドル、営業利益は4・8%減の8697万ドル、純損失は5717万ドル(前年同期は3億4631万ドルの利250万ドル、営業損失は8億2530万ドル、純損失は9億7270万ドルとなった。 セグメント別売上高は、高級化粧品が5・5%増(同5・0%増)の18億1040万ドル、一般化粧品が17・7%減(同10・6%減)の17億9660万ドル、サロン向けプロ用化粧品が4・4%減(同1・6%減)の9億3550万ドルとなっている。 第2四半期の地域別売上高は、北米が横ばいの7億4220万ドル、欧州が7%減(同1%減)の12億0160万ドル、アジア・中東・南米が5%減(同4%増)の5億6740万ドルで、合計は5%減の25億1120万ドルとなっている。 数カ月前に就任したピエール ラビー(Pierre Laubier)CEOは、「高級化粧品とプロ用化粧品はまずまずの業績だったが、一般化粧品は環境の厳しさもあって苦戦した」と語る。益)となった。 なお同社は、支払利息が売上の6・5%以上となっていることで税前利益段階では前年同期も含めて赤字となっている。これに加えて減税に伴う戻入れ益は前年同期が4億0854万ドルだったのに対して当期は1957万ドルに止まったことで最終赤字となった。 荒利益率は0・4P減の32・8%と低下したが、経費率は0・2P減の23・7%と改善された。この結果、営業利益率は横ばいの3・5%となっている。 既存店は1・6%増と前年同期の5・3%増に67億1661万ドル8億5408万ドル6億5855万ドル売上高営業利益純利益金 額前年比14.1%8.8%18.6%24億7310万ドル8697万ドル5717万ドル売上高営業利益純損失金 額前年比△4.0%△4.8%- 72億3300万ユーロ11億1300万ユーロ7億5600万ユーロ金 額前年比2.5%2.3%9.6%45億4250万ドル8億2530万ドル9億7270万ドル売上高営業損失純損失金 額前年比△6.8%- - 売上高税前利益純利益●コティ2019年6月期上期決算コティ上期決算(7~ 12月)減収赤字決算高級化粧品は好調、サロン向けプロ用化粧品が苦戦67億1661万ドル8億5408万ドル6億5855万ドル売上高営業利益純利益金 額前年比14.1%8.8%18.6%24億7310万ドル8697万ドル5717万ドル売上高営業利益純損失金 額前年比△4.0%△4.8%- 72億3300万ユーロ11億1300万ユーロ7億5600万ユーロ金 額前年比2.5%2.3%9.6%45億4250万ドル売上高金 額前年比△6.8%売上高税前利益純利益●バイヤスドルフ2018年度決算2018年度決算、増収増益南米苦戦も、北米、欧州、アジアなど好調バイヤスドルフ67億1661万ドル8億5408万ドル6億5855万ドル売上高営業利益純利益金 額前年比14.1%8.8%18.6%24億7310万ドル8697万ドル5717万ドル売上高営業利益純損失金 額前年比△4.0%△4.8%- 72億3300万ユーロ11億1300万ユーロ7億5600万ユーロ金 額前年比2.5%2.3%9.6%45億4250万ドル8億2530万ドル9億7270万ドル売上高営業損失純損失金 額前年比△6.8%- - 売上高税前利益純利益●ニーマン マーカス2019年度上期決算67億1661万ドル8億5408万ドル6億5855万ドル売上高営業利益純利益金 額前年比14.1%8.8%18.6%24億7310万ドル8697万ドル5717万ドル売上高営業利益純損失金 額前年比△4.0%△4.8%- 72億3300万ユーロ11億1300万ユーロ7億5600万ユーロ金 額前年比2.5%2.3%9.6%45億4250万ドル8億2530万ドル9億7270万ドル売上高営業損失純損失金 額前年比△6.8%- - 売上高税前利益純利益●ウルタ ビューティ2018年度決算は及ばなかったものの堅調に推移している。 ジェフロイ バン ラムドンク(Geoffroy van Raemdonck)CEOは、「既存店は6四半期連続で前年をクリアしている」と語る。ニーマンマーカスに対して、3億8000 万ドルから4億ドルを予定している。上期決算、減収営業減益減税関連の戻入れ益の反動で赤字に転落ウルタ ビューティ2018年度決算増収増益107店を新設、経費率上昇、次期は出店を抑制