粧業日報
特許分析ソフトウェア、技術力評価指標の開発・販売、情報提供などを行うパテント・リザルトはこのほど、化粧品の中核を占めるスキンケア剤関連技術について、参入企業の競争力に関する調査を行った。
スキンケア剤関連技術は、皮膚の保湿や美肌効果の発現、アンチエイジングなど日常生活に欠かせない要素となっており、今回の調査では、1993年から2011年12月末までに日本の特許庁で公開された関連特許2万3387件を対象に、個別特許スコアリング指標「パテントスコア」による評価を実施。その特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」を集計した。その結果、1位が花王、2位が資生堂、3位がLOREALという結果となった。
1位の花王は、2000年より総合力1位を維持。「快適な肌感触が得られるシート状化粧料」や「肌のしみやそばかす等の予防や治療を目的とする皮膚化粧料」に関する技術に注目度の高い特許が多く見られた。
2位の資生堂は、2008年以降の特許出願228件中32件(14.0%)が既に権利化に至っており、早期に権利化される割合が突出している。また同社の出願は、他社特許の拒絶査定に引用される割合が比較的高く、他社特許の拒絶件数が多い特許には、「カチオン性増粘剤を含有した化粧料」に関する技術などがあり、花王やP&Gなど全部で27件の特許審査の際に拒絶理由として引用されている。
3位のLOREALは、不服審判や分割出願の割合が突出しており、自社権利化意欲が高い。注目度の高い特許には、「セラミド混合物を含む化粧品組成物」に関する技術などがある。
関連キーワード
この記事は粧業日報 掲載
■訪販化粧品~熱波吹き荒れた夏商戦を総括~今夏も記録更新の猛暑、売上げへ影響度合い様々 ■全粧協関東ブロック、CRCフォーラムセミナー開催 ■花王、ヘルスケア・コミッティーを子会社化~健康ソリューションサービスの開発・提供を推進 ■アライドハーツHDとキリン堂、経営統合に向け協議開始 ■プラネット、激甚災害に備えた障害訓練で安全性を担保 ■メロディアン、無菌・無添加のスキンケアで化粧品市場...
バラ売り
【週刊粧業】2024年化粧品業界 基礎データ
バラ売り
【週刊粧業】2025年化粧品・日用品業界トップの年頭メッセージ
バラ売り
【週刊粧業】2024年週刊粧業選定・化粧品日用品業界10大ニュース
バラ売り
【週刊粧業】2023年度国内化粧品売上高上位30社
バラ売り
【週刊粧業】2025年卸業界展望
バラ売り
【週刊粧業】ノエビアグループ、スキンケアラインの通年使用が与える好影響を確認
バラ売り
【週刊粧業】全卸連、記者懇談会で2024年度の組合活動や各地区の状況を報告
バラ売り
【週刊粧業】2024年10月化粧品・家庭用洗浄剤出荷統計
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。