NPO法人日本人材教育協会が運営しているメイクセラピー検定は、「なりたい自分になるためのメーク」を提唱している。
メークによって外見の印象が変わると、心理的にプラスとなる効果が期待できるという。検定事務局が実施する講習では「どのような女性になりたいか」について、心理学やカウンセリング学、メーク理論などを通して学んでいく。
「メイクセラピー」の特徴の一つに、メークの施し方がある。相談者本人が、翌日から教えられたメークを日常的に実践できるかを重視しており、相談者のオーダーに応じ、顔の半分だけメークを施し、残りの半分はレッスンしながら、自分で実践させている。左右で「新しい自分」と「従来の自分」を見比べ、何を感じるか、従来の自分がなぜそのメークをしてきたのかといったことを、カウンセリングによって導き出し、解消していく。
検定は3~1級で構成され、3級はメイクセラピー基礎知識について座学を中心に学び、自宅受験となる。2~1級になると難易度が上がり、カウンセリングやメークアップなど実技試験も行われる。1級になると、実際に現場で経験を積んだ美容部員でなければ答えられない問題が主となり、技術力やカウンセリング力が求められる。
化粧品・美容業界へ就職を希望する就活生が、技術だけでなく多方面の知識もあることを企業にアピールし、他の就活生との差別化を図ることもできるという。現在、美容業界の従事者が受験生の構成比では多いが、カウンセリング技術の習得のため、一般企業で人事部門に携わる会社員の受験者も増えているという。
また、メイクセラピーの重要概念には自身を客観的に捉える「印象分析」や「印象管理」、「コミュニケーション法」などがある。これらは、人の話の聞き方、質問の仕方、他者との関係性づくりを学べるため、就活生にとっては、そのノウハウを活かして、企業の面接に臨むこともできる。
現在、検定の認知向上のため、美容業界だけでなく歯科医や看護師など患者と対面し、顔に触れる機会の多い職種にもアプローチをかけている。
次回の受験日は2013年2月24日で、3級のみ実施する。同事務局は、今後も合格者との交流会を開きながら、検定を盛り上げていく。
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この記事は週刊粧業 掲載
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