矢野経済研究所の発表によると、2012年度のエステティックサロン市場規模は前年比ほぼ横ばいの3491億円だった。
その背景には、大手エステティックサロンを中心に単価や来客数が下げ止まってきてきたことや、脱毛に特化した低価格サロンが急速に事業を拡大していることがある。
今後、市場が成長するためには、どのような活動が必要なのか。エステティック業界活性化のために組織された「エステティックグランプリ(エグクラ)」の榎戸淳一次期理事長(フルーツルーツ代表)に、業界の課題や展望、各社の動向について尋ねた。(記事全文はこちら)
店頭で購入する理由薄れた今こそ
「おもてなし力」が価値あるものに
――業界は依然として苦しい状況にあります。
榎戸 役務や施術、チケット販売による売上げが落ち込んでいるが、一方で売上げを順調に伸ばしているサロンもある。1000店舗ほど全国のサロンを見て回っているが、成長しているサロンは、チケット販売の落ち込み分をうまく店販品の売上げでカバーする傾向にある。
しかし、依然として業界に対するグレーなイメージは拭いきれていないのが現状だ。この負の部分をいかに払拭していくかに今後の成長はかかっている。まずは技術や接客、モラル教育などサービスレベルを業界全体で向上させる必要がある。
また、施術によって美しくなる美容外科とは異なり、エステは「おもてなし力」が要される。さらに、施術で結果を出すことが求められているため、カウンセリングに重きを置かなければエステはできない。店販品の提案は、通販市場が急成長し、店頭でモノを購入する理由が薄れている今だからこそ、かえって非常に価値があるものだと思う。
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この記事は週刊粧業 掲載
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